他人の成功が、自分への評価になる時
FOMOはFear of Missing Outの略です。投資では、他人の利益や値上がりを見ると、自分だけ機会を逃していると感じる場面で使われます。「買わない自分は判断が遅い」と考えると、資産配分の検討が自分への採点へ変わることがあります。
気持ちが強くても、それだけで投資判断が誤りとは限りません。問題は、根拠を読まずに買う、金額を増やすなど、通常の手順を不安のために省いていないかです。
焦りの前後を並べる仮例
仮に、月2万円の積立を予定していた人が、友人の利益報告を見た夜に10万円を臨時購入したくなったとします。追加の8万円は、収入が増えたためでも、支出予定が減ったためでもありません。何が計画を変えたかを記すと、投資先の分析より比較の不安が先だったと気づけるかもしれません。
「友人への焦り」という感情欄と、「企業の業績予想を未確認」という事実欄を分けます。買う理由と買わない理由を同じ数だけ書くより、必要な情報が未確認なのかを明らかにする方が、次の行動につながります。
感情を注文まで直結させない
緊急性がないなら、調べる時間を取り、通知を切るなどして注文画面から離れる方法があります。翌日に同じ価格で買える保証はありませんが、確認を省く負担と、機会を逃す可能性を両方考えられます。
過去に見送って上がった銘柄があっても、次の銘柄で取り返す必要はありません。後から見て簡単だったと思う後知恵と、今も次の結果は分からないという事実を分けます。
心理研究のFOMOはSNS利用などとの関連を扱っており、株価予測や個人の診断には使えません。焦りがあると認めた上で、保有期間、価格の根拠、下落時の負担を一つずつ確認します。