時間を買う投資とは?意味と投資での見方

お金を節約できても、時間が足りない場面

安い店を何軒も回ったために休日が終わったり、毎日の家事に追われて睡眠が削れたりすることがあります。支出を減らすことだけでは、暮らしの負担をうまく表せない場合があります。「時間を買う投資」は、お金を使って作業や移動の負担を減らすことを、投資になぞらえた表現です。

時短家電、家事の外注、仕事を早く進めるための学習などが検討対象になります。ただし、買うだけで自由時間が生まれるわけではありません。操作を覚える時間や準備が増え、使わないままになることもあります。金融資産への投資と違い、売却して代金を回収できるとは限らない点も含めて考えます。

家電の値段だけでは見えない独自例

架空の時短家電を5万円で購入し、電気代や消耗品などの追加費用が月500円とします。月20回使い、手作業より一回20分短くなるなら、減る作業時間は月400分。ただし、手入れなどが月40分増えるため、差し引きは月360分、六時間です。

一年使えば、差し引きで減る時間は72時間、最初の一年の支出は5万6,000円です。支出を時間で割ると一時間当たり約778円になります。買い替えや修理、購入前の調査時間などは除いた仮定で、実際の商品価格や節電効果を示すものではありません。使う回数が少なければ、一時間当たりの負担は大きくなります。

減った時間が、そのまま収入になるとは限らない

例の72時間に自分の時給を掛けても、それだけの追加収入が得られるとは限りません。短い時間が日々分散して空く場合もあり、その時間に仕事を増やせるかは別の条件です。残業代の出ない場面や、そもそも休息を取りたい場合もあります。

家族と過ごす、勉強する、疲労を減らすなど、金額だけでは表しにくい使い道もあります。収入にならなければ無価値ということではありません。「何に使える時間が増えるか」を先に決めると、必要な道具やサービスの種類を絞れます。

家計に収まるかも、時間と別に調べる

購入費を出すことで、近く支払う生活費や急な出費への備えが不足すれば、別の負担が生じます。貯蓄や金融資産の積立と合わせて、継続費用を支払えるかを見る必要があります。教育への支出も、受講しただけで作業が短くなるわけではなく、練習や実務での利用まで含めて考えます。

例の家電なら、置き場所、準備や片付け、家族が使えるかを含めて検討できます。価格の安さや宣伝上の時短率だけで選ばず、自分が減らしたい作業と支出が対応しているかを見ることが、この考え方の使い方です。

出典