イナゴ投資と投資心理|焦りや思い込みに流されない考え方

集団の安心感が数量を決めていないか

イナゴ投資は、話題の銘柄へ短期間に追随する売買を表す俗称です。多くの人が同じ株を買っていると、自分だけの判断より安心に感じる場合があります。しかし、損失を負う資金は各人の口座にあり、人数が多くても自分の家計の余力が増えるわけではありません。

参加者が多いことを情報の正確さや売却の容易さと混同しないようにします。周囲の買いを除いても、現在価格と予定数量を自分で選べるかを考えると、集団への安心感が注文へ与えた影響を点検できます。

同じ30万円でも家計への比率は違う

架空の投稿者が投資資金1,000万円のうち30万円を一社へ入れ、自分は投資資金100万円で同じ30万円を入れたとします。割合は相手の3%に対し自分は30%です。同額を買っても集中度は10倍違います。

その会社の株価が20%下がれば、どちらも6万円の減少ですが、投資資金全体に対しては相手の0.6%、自分の6%です。他の資産が変わらず、費用などを除く計算です。投稿に金額が見えても、相手の全資産や収入、資金用途が分からなければ、自分にも同じ負担で実行できるとは判断できません。

推奨者の判断を待つほど身動きが取りにくくなる

投稿者が持っているはずだから自分も持つ、と考えると、会社の資料より相手の投稿を先に探す行動になりがちです。相手がすでに売っていても、すべての売却を知らせる保証はありません。発信の中断だけで保有理由がなくなるなら、事業の見通しが自分の中に残っているかを確認します。

また、追随して利益が出た経験があっても、次は買値、数量、材料の時期が変わります。前回の成功を相手の予測力の証明とし、その後の調査を省かないことです。反対意見を述べる別の発信者へ乗り換えるだけでは、判断を預ける構造が残る場合もあります。

相手の名前を消して購入理由を書く

注文前のメモから発信者名、フォロワー数、利益報告を一度外し、会社の事実、現在価格、保有量を自分の言葉で残します。それが書けなければ、資料を読む段階へ戻る方法があります。価格を見て焦っている場合ほど、生活費を除いた原資と上限も確認します。

他人の情報を一切見ない必要はありません。新しい論点を知る入口として使い、元資料で確かめた後に、自分の期間と資金で判断します。売る場合も持つ場合も、次の投稿がない状態で説明できるかを点検します。

出典