ゴールデンクロスを投資判断でどう見るか

株価が線を超える条件とは異なる

ゴールデンクロスは、短い期間の移動平均線が長い期間の移動平均線を下から上へ抜ける形です。これに対し、株価の移動平均線上抜けは、現在の株価が一本の平均線より上へ出ることです。比較している数値が違うため、片方が起きてももう片方が起きたとは限りません。

図は二本の移動平均の仮定値だけを描き、実際の株価は描いていません。色や線を取り違えないよう、短期・長期の凡例と計算期間を先に確認します。どの条件も、その後の値上がりや利益を保証するものではありません。

株価1,050円でも交差していない例

図の三番目の観測では、短期平均990円、長期平均1,000円です。ここで実際の株価を1,050円と別に仮定すると、株価は両方の平均より上ですが、短期平均はまだ長期平均より下です。平均線同士のゴールデンクロスは、まだ起きていません。

次の観測で短期1,010円、長期1,002円になると、上下関係が入れ替わります。株価が先に動き、平均同士の交差が後から現れることを考える例です。交差を確認できる価格と、その時に買える価格は同じとは限らないため、実際の注文は別に記録します。

デッドクロスと期間の長短を比べる

デッドクロスは、短期平均が長期平均を上から下へ抜ける逆の並びです。二つの名前を買いと売りへ当てはめるだけで、最適な往復売買の条件が決まるわけではありません。小さい上下で交差が続く相場では、何度も売買する可能性があります。

短い期間の平均は最近の価格変化へ早く反応しやすい一方、細かな交差も増える場合があります。長い期間はならす度合いが大きく、確認が遅れる面があります。5日・25日と13週・26週では扱う時間が違うため、同じ売買日や同じ回数の結果として比べないようにします。

条件の早さと取引の結果を別に評価する

比較する際は、使用する価格、単純平均か指数平滑平均か、期間、確定足か未確定足かをそろえます。単純平均は期間内の価格へ同じ重みを付け、指数平滑平均は最近の価格へより重みを置く方法です。同じ期間名でも計算方法が違えば線の位置は変わります。

早く気付けた条件が必ずよい成績になるとは限りません。購入価格、外れたときの見直し、費用、保有量も含めて比較します。会社の利益や財務は平均線とは別に確認し、どの設定が最も当たったかだけでなく、自分の投資期間で実行できる条件だったかを点検します。

出典