SNS投資心理の実例|相場でどう見ればいいか

画面に並ぶ利益が全体の成績とは限らない

SNSで成功報告を続けて見ると、その成果が投資家にとって普通の結果のように感じる場合があります。しかし、投稿する人と投稿しない人の結果が同じとは確認できません。目に入った見本だけで、全体の勝率や自分も得られる利益を推定しないことです。

ここでは架空の人数と資金で、分母や期間が欠けた比較を考えます。実際のSNS利用者の勝率や、特定の発信者の成績を示す数字ではありません。投稿が真実である場合にも、比較条件をそろえる必要があります。

10人のうち1人だけが成功を投稿する例

投資をした10人のうち、利益が出た1人だけが結果を投稿し、他の9人は何も発信していないとします。見える投稿だけなら成功は1件中1件です。しかし、10人全体で利益が出た割合は分かりません。確認できた成功は少なくとも1人ですが、残る9人の損益は不明です。

この設定なら、全体の成功割合は10%から100%の間まであり得ます。9人が沈黙していることを、9人とも損失だったと補ってはいけません。反対に、1件の成功を全員の標準にすることもできません。投稿数の分母と、知りたい投資家全体の分母を分けるための例です。

利益額が同じでも元本と期間で意味が変わる

利益50万円でも、元本100万円なら50%、元本1,000万円なら5%です。最初に全額を投入し、途中の入出金や税・費用を除く単純比較です。どちらも50万円の画面を示せますが、元本に対する増加率は10倍違います。

運用期間もそろえます。元本1,000万円で5年間かけて50万円増えた場合、複利換算の年率は約0.98%です。5%を毎年得たという意味ではありません。一か月の大きな利益をそのまま12回繰り返せると年換算するのも、再現性を確認しない計算です。期間中にどれだけ下落を経験したかなどのリスクも、最終利益額だけでは分かりません。

自分の計画を変える前に不足情報を残す

利益報告を見る際は、元本、運用期間、入出金、費用と税、売却済みか含み益かを確認します。情報がなければ、不明と記録します。利益額だけを根拠に、自分の積立額や一社への保有量を増やす必要はありません。

他人の経験を勉強のきっかけにすることはできます。その場合も、同じ原資や時間を使えるか、自分の家計で下落に耐えられるかを別に考えます。投稿を見た直後の予定外の注文と、事前の条件に沿った注文を分けて残すと、比較できない成功例が自分の数量を変えていないか確認できます。

出典