イナゴ投資とは?意味と投資判断での使い方

情報の入口と注文の判断を分ける

イナゴ投資は、SNSなどで話題の銘柄へ短期間に追随して売買する行動を指す俗称です。投資家を分類する厳密な制度用語ではなく、言葉の定義だけで取引の成否を判定できるものでもありません。ここでは、元の情報や自分の条件を確かめず、推奨そのものを注文の理由にする行動を考えます。

SNSを調査の入口に使うこと自体は、この問題と同じではありません。紹介された会社の開示資料を調べ、現在の価格と投入額、保有理由を自分で決めるなら、情報を得ることと判断を預けることを分けられます。

買値500円と700円では損益が逆になる

投稿者が500円で買った架空の株を、投稿を見た人が急騰後の700円で買ったとします。その後の株価が600円なら、投稿者は1株当たり100円、買値に対し20%の利益です。追随者は1株当たり100円、買値に対し約14.3%の損失です。費用、配当、税金を除きます。

同じ銘柄を同じ方向で保有しても、出発点は違います。投稿者が利益を報告していても、自分の口座で利益になる証拠にはなりません。さらに、相手の保有数量、売却時点、他の取引での損失まで分からなければ、投資全体の成績も比較できません。

投稿者がいなくても保有理由が残るか

推奨者が売却を必ず知らせるとは限らず、投稿が続くことも保証されません。次の投稿がなければ売るか持つか決められないなら、会社の価値より相手の行動を根拠に保有している可能性があります。元の買付け理由と、それが変わる条件へ戻ります。

投稿の人数が多くても、同じ未確認の話を引用しているだけの場合があります。会社の発表日と内容、利益へ寄与する時期、確認できない点を分けます。フォロワー数や利益画面を、情報の正確さや成果の再現性の証明として扱わないことです。

自分の価格と数量で注文条件を残す

気になる投稿は、銘柄名、具体的な主張、元資料、未確認事項に分けて読みます。元資料で確認した後も、現在価格にどんな期待が含まれているかを考え、見通しが外れた場合の損失額を計算します。短時間で急変する場合は、表示価格で全量買ったり売ったりできるとは限りません。

購入するなら、自分の原資、保有上限、保有を見直す条件を残します。下がった後に他人の責任を探すだけでは、現在の資金配分は決まりません。相手の名前を使わず、今も保有する理由を説明できるかを確かめます。

出典