SNS投資心理のデメリットと注意点|使いすぎで失敗しない見方

速い情報と確認できた情報は別にする

SNSの弱点の一つは、短い見出しや一部分の数字だけで判断しやすいことです。速く知ったことが、資料の内容を十分確認したことと同じにはなりません。後から訂正や条件の説明が出る場合にも、自分の注文はすでに約定している可能性があります。

すべての投稿が不正確という意味ではありません。正しい数字でも対象期間や前提が省かれていれば、会社の全体像を違って捉えることがあります。元資料へ到達し、公表された事実と発信者の解釈を分ける作業が必要です。

直近3か月は倍増でも累計は減益という例

架空の会社で、直近3か月の営業利益が前年同期10億円から20億円へ増え、投稿の見出しが「利益倍増」だったとします。一方、9か月累計の営業利益は50億円から45億円へ10%減っていました。先行する6か月は40億円から25億円なので、両方の数字は同時に成立します。

直近の改善を無視する必要はありませんが、会社全体が通年でも倍増する、と読み替えることはできません。どの期間とどの利益を比較したか、通期予想が変わったかを確認します。一時的な収益や費用の影響がある場合も、見出しだけでは継続性を判断できません。

価格が動いたことを調査の代わりにしない

元資料を読む前に価格が上がると、確認を待つ間に機会を逃すように感じることがあります。例えば架空の株を速報後の2,200円で100株買い、その後2,000円になれば、費用などを除く損失は2万円です。その原因が必ず訂正情報とは限りませんが、急いだ購入にも通常の価格リスクがあります。

買わずに待つ間にさらに上がる場合もあります。待てば必ず安く買えるという話ではなく、不明な内容を分かった扱いにしないために確認します。紹介者の買値と自分が今払う価格も異なる可能性があるため、他人の成功報告を現在の安全性の保証としないことです。

速報から注文までの確認項目を絞る

気になった投稿は、会社名、公表日、資料の対象期間、比較する利益、会社予想への反映に分けます。資料にない見込みは不明のまま残し、同じ情報を引用した投稿を何件見ても、独立した確認が増えたと数えないようにします。

注文する場合は、自分の保有比率と、想定が外れた場合の損失額も確認します。通知を受けるたびに注文するのではなく、調査が終わった取引と、見出しへ反応した取引を日誌で分けます。情報の量を増やすことだけを目標にせず、元資料を読む時間と、自分の資金条件を確認する時間を確保します。

出典