三は陰線の本数ではなく窓の数
三空叩き込みは、安値圏で四本の陰線と三つの下向きの窓が連続する形として説明されます。陰線は終値が始値より低い足で、窓は隣り合う足の価格範囲が離れた部分です。三という字だけを見て、陰線三本で完成すると考えると本数を取り違えます。
反発を狙う逆張りの候補とする解説があります。ただし、強く下げている理由が消えたことや、底値に着いたことを四本の足から確定できるわけではありません。
四本値から窓を数える
直前にも下降があったと仮定し、独自の四本値を次のように置きます。すべて架空の円価格です。図では陰線を赤で描いています。
| 足 | 始値(円) | 高値(円) | 安値(円) | 終値(円) |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 160 | 164 | 150 | 152 |
| 2 | 146 | 148 | 136 | 138 |
| 3 | 131 | 133 | 122 | 124 |
| 4 | 117 | 119 | 108 | 110 |
一本目の安値150円に対し、二本目の高値148円なので2円離れています。次は136円と133円の間に3円、最後は122円と119円の間に3円の窓があります。四本のすべてで終値が始値より低い条件も満たしています。
寄付きだけの差と全値幅の差
例えば二本目が前日の終値より低く始まっても、その日の高値が前日の安値へ届けば、この例で使う窓の条件を満たしません。高値と安値まで読む必要があります。
また、日足と週足では比較する期間が変わります。どの期間の足か、どの定義で窓を数えるかをそろえなければ、似たチャートの成績を比較することも難しくなります。
完成を知る時点は足の確定後
場中は高値や終値が変わるため、四本目の日足が確定する前と後では使える情報が違います。確定後に形を見つけたなら、その終値で必ず注文を成立させられるとは限りません。
三空叩き込みは価格の配置を表す名前です。会社の開示、実際の出来高、購入後に負担する損失、資金の期限まで含む売買判断とは分けて使えます。
出典
参考資料の確認日:2026年10月23日。