三空叩き込み:三つの窓と、その先の予想は別

三回下がったから次は上がるとは決まらない

三空叩き込みは、安値圏で四本の陰線の間に三つの下向きの窓が続く形として説明されます。強い下落に対する逆張りの候補とする考え方がありますが、一定回数下げたことだけで、次の値動きが上向きになるわけではありません。

ローソク足から分かるのは、その期間の始値、高値、安値、終値です。恐怖が出尽くした、売り手がいなくなったといった心理の説明は、四本値だけで全参加者について確認できる事実ではありません。

三つの窓を高値と安値で読む

図では架空の四本の日足を使います。二本目の高値1,980円は一本目の安値2,000円より低く、間に20円の窓があります。次は1,830円と1,860円の間、最後は1,690円と1,720円の間に、それぞれ30円の窓を置いています。

四本とも終値が始値より低い陰線です。日中の高値が前日の安値へ届かない条件を使っており、単に寄付きが前日終値より安かったという比較とは異なります。図の前にも下降が続いていたという仮定ですが、実際の銘柄や投資家の行動を記録したものではありません。

買った後の損失を具体的にする

四本目の終値は1,600円です。仮にこの価格で100株を買えた後、1,400円へ下がったなら、取得16万円に対し評価額14万円で、損失は2万円です。費用・配当・税金を除いています。引け後に形を知って、その日の終値で必ず買えるという前提ではありません。

すでに大きく下がったという印象も、この2万円の損失を埋めるものではありません。反発を期待する理由と、反対へ動いた場合の資金負担を別に置くと、形の名前だけで保有量を決めずに済みます。

形へ合う説明だけを残さない

新しい悪材料が出ているなら、その内容を読む必要があります。反発した場合だけを成功例として集めると、下がり続けた経路が検討から抜けます。

記録では、使った日足の範囲、いつ形の完成を知ったか、実際の約定価格を残せます。三つの窓という価格条件、そこから考えた仮説、行った売買を分ければ、後からの印象だけで結果を説明することを避けられます。

出典

参考資料の確認日:2026年10月23日。