年末高への期待をどう見るか
「掉尾の一振」は、年末に株価が上昇することを表す相場の言い回しです。年末という時期だけを理由に買うと、企業業績や株価水準、投資期間を確認しないまま売買することになります。季節的な傾向が語られる場合でも、年によって市場環境や資金の流れは異なり、特定の年に上昇が起きる保証にはなりません。
年末に上昇が見られたとしても、その理由は一つとは限りません。企業ニュース、金利や為替、海外市場、投資家のポジション調整など複数の要因が関わります。過去の数例だけを選んで、毎年同じ動きが起きると考えるのは危険です。
季節性を検討するとき
過去の傾向を調べるなら、対象とする指数や銘柄、観察期間、配当や取引費用を含めるかを揃えます。成績が特定の数年に偏っていないかも見ます。季節性を利用した取引を検討する場合も、価格が期待と反対に動いたときの対応を決め、年末上昇だけに頼らないようにします。
格言は市場の季節性を考えるきっかけですが、売買の時期を保証するものではありません。個別の投資理由と資金計画を優先して判断します。