押し目とトレンド転換
上昇してきた株価が一時的に下がる動きは、押し目と呼ばれることがあります。しかし、どの下落が一時的で、どこからが下落トレンドへの転換かは、その場で確実には分かりません。移動平均線を下回った、以前の高値を割ったといった一つの条件だけで判定することもできません。
価格の調整が続く背景には、市場全体の下落、利益予想の変更、需給の変化、短期的な利益確定などがあります。会社の発表や業界環境に変化がないかを調べ、市場指数や同業銘柄と比べると、動きの背景を整理しやすくなります。それでも将来の方向は確定しません。
下落時に確認すること
まず、自分が想定している保有期間を確認し、短期のチャートと長期の投資理由を混同しないようにします。次に、投資理由が変わったか、保有比率が大きすぎないか、追加購入に使える資金が余裕資金かを確かめます。下落したから安いと考えて買い増す前に、値下がりの原因が一時的か、事業価値に影響するものかを見直します。
「押し目か転換か」は予測問題です。見通しが外れたときの対応を先に決め、価格だけで結論を急がないことが大切です。