まず結論

SMBC日興証券を国内株式で使うなら、見るべきポイントは3つです。

  1. 現物取引はダイレクトコースのオンライントレード手数料を見る
  2. 信用取引はダイレクトコースなら委託手数料0円だが、諸費用は別
  3. 少額投資はキンカブのスプレッド方式を理解する

SMBC日興証券は、SBI証券や楽天証券のように現物株の売買手数料が原則0円というタイプではありません。

ただし、ダイレクトコースの現物手数料は大手総合証券としては比較的低く、信用取引の委託手数料0円はかなり強い特徴です。

さらに、IPOの抽選制度やキンカブの金額指定投資もあります。

つまり、SMBC日興証券は「現物株を完全無料で売買したい人」よりも、「IPO、信用取引、少額の金額指定投資を組み合わせたい人」に向きやすい証券会社です。

現物取引と信用取引の違い

国内株式には、大きく現物取引と信用取引があります。

取引種類内容初心者向けの見方
現物取引自分の資金で株式を買う、または保有株を売る取引損失は原則として投資額の範囲に収まりやすい
信用取引担保を差し入れ、資金や株式を借りて売買する取引手数料が安くても、金利・貸株料・追証リスクがある

信用取引は、資金効率を上げられる一方で、損失も大きくなりやすい取引です。

売買手数料が0円でも、投資リスクが0円になるわけではありません。

SMBC日興証券の信用取引を使う場合も、委託手数料と諸費用は分けて考える必要があります。

SMBC日興証券の手数料で最初に見る条件

SMBC日興証券では、コースと注文経路で手数料が変わります。

見る条件内容
コースダイレクトコースか、総合コースか
注文経路日興イージートレード、てれトレ、オペレーター、支店
取引種類現物取引か、信用取引か
少額投資キンカブを使うか、通常の単元株を使うか
NISA税制メリットと売買手数料を分けて見る

ダイレクトコースは、自分でネット取引を行う人向けです。

総合コースは、支店担当者への相談や提案を受けたい人向けです。

コストだけを見るなら、まずダイレクトコースの日興イージートレードを確認するのが分かりやすいです。

ダイレクトコースの現物取引手数料

SMBC日興証券のダイレクトコースで、オンライントレード(日興イージートレード)から国内株式の現物取引を行う場合、公式ページでは次の手数料が示されています。

約定代金現物取引手数料(税込)
10万円まで137円
20万円まで198円
30万円まで275円
50万円まで440円
100万円まで880円
200万円まで1,650円
300万円まで2,200円
400万円まで3,300円
500万円まで4,950円
1,000万円まで4,950円
2,000万円まで9,900円
3,000万円まで16,500円
5,000万円まで27,500円
5,000万円超233,750円

10万円、50万円、100万円あたりの少額から中額取引では、比較的シンプルです。

ただし、国内株式の現物取引が一律0円のネット証券と比べると、取引回数が多い人ほどコスト差が出ます。

短期で何度も売買する人は、手数料を細かく見た方がいいです。

総合コースの現物取引手数料

総合コースは、支店担当者に相談しながら取引したい人向けです。

その分、手数料は高くなります。

公式ページでは、総合コースの支店取引について次の手数料が示されています。

約定代金支店手数料(税込)
100万円まで1.265%、最低5,500円
200万円まで0.990%+2,750円
300万円まで0.880%+4,950円
500万円まで0.770%+8,800円
1,000万円まで0.660%+14,300円
2,000万円まで0.605%+19,800円
3,000万円まで0.550%+30,800円
5,000万円まで0.330%+96,800円
1億円まで275,000円

総合コースでも、オンライントレードなら支店の30%割引、ご注文専用ダイヤルなら15%割引と案内されています。

それでも、ダイレクトコースの手数料とは別物です。

相談の価値を重視するなら総合コース。

取引コストを重視するならダイレクトコース。

この使い分けが重要です。

信用取引はダイレクトコースが強い

SMBC日興証券の大きな特徴は、ダイレクトコースの信用取引です。

公式ページでは、ダイレクトコースのオンライントレード信用取引について、約定代金や建玉残高にかかわらず委託手数料0円と案内されています。

コース信用取引の委託手数料
ダイレクトコース 日興イージートレード0円
総合コース 日興イージートレード支店取引より65%割引
総合コース バンク&トレード利用時支店取引より75%割引

これは、国内株式の信用取引を頻繁に使う人にとって大きなメリットです。

ただし、ここで止まると危ないです。

公式ページでも、委託手数料以外の諸費用、つまり金利や貸株料などは無料の対象ではないと案内されています。

信用取引では、次のような費用やリスクがあります。

項目内容
買方金利買建玉にかかる金利
貸株料売建玉にかかる費用
逆日歩制度信用売りで発生することがある品貸料
追証保証金維持率が下がると追加保証金が必要になる
強制決済期限や保証金不足で不利な決済になる可能性がある

手数料0円は強い。

しかし、信用取引そのものが初心者向けになるわけではありません。

キンカブとは

SMBC日興証券には、キンカブ(金額・株数指定取引)という独自サービスがあります。

通常の国内株式は100株単位で買うことが多いですが、キンカブでは対象銘柄を100円以上100円単位の金額指定で買うことができます。

公式ページでは、キンカブは東京証券取引所に上場する銘柄のうち、SMBC日興証券が定める銘柄を対象に、金額または株数を指定して100円から投資できるサービスと説明されています。

項目内容
最低金額100円以上、100円単位
対象東証上場銘柄のうちSMBC日興証券が定める銘柄
注文方法金額指定または株数指定
NISA口座買付は金額指定のみ
手数料約定金額とは別枠の委託手数料は不要
実質コストスプレッドで調整

ここで注意したいのは、「手数料不要」と「完全無料」は違うことです。

キンカブでは、約定金額と別枠の委託手数料は不要ですが、実質的なコストはスプレッドで調整されます。

買い注文では始値にスプレッドを上乗せした価格、売り注文では始値からスプレッドを差し引いた価格で約定します。

少額で分散しやすい一方、短期売買には向きにくい仕組みです。

IPOに強い理由

SMBC日興証券は、IPOを狙う人にも見られやすい証券会社です。

公式ページでは、オンライントレードのIPOについて、原則として取り扱う銘柄をすべてオンライントレードで取り扱うと案内されています。

また、配分については、最大15%を目処に配分し、10%を目処として同一条件・同一確率の同率抽選、最大5%を目処としてステージ別抽選を行うと説明されています。

抽選区分内容
同率抽選10%を目処。同一条件・同一確率
ステージ別抽選最大5%を目処。ダイレクトコース限定
ステージ判定預り資産残高、信用取引建玉金額、新規口座開設など

IPOは必ず当たるものではありません。

ただ、IPOの申込機会を増やしたい人にとって、SMBC日興証券は候補に入りやすいです。

特にダイレクトコースのステージ別抽選は、通常の同率抽選で外れた後に追加のチャンスがある仕組みです。

バンク&トレードの見方

SMBC日興証券は、三井住友銀行との連携サービス「バンク&トレード」もあります。

公式ページでは、バンク&トレードは、日興イージートレードと三井住友銀行のインターネットバンキングをつなぐインターネット専用サービスと説明されています。

また、ダイレクトコース限定のIPO優遇特典では、バンク&トレード契約がある場合、SMBC日興証券の預り資産残高と三井住友銀行口座の残高を合算してステージ判定すると案内されています。

SMBCグループをメインで使っている人には、資金管理やIPOステージ判定の面で相性があります。

ただし、銀行連携が便利だからといって、投資商品が自分に合うとは限りません。

手数料、リスク、商品内容は別に確認しましょう。

NISAで国内株を買うときの注意点

NISAは、株式や投資信託の譲渡益、配当金、分配金などが非課税になる制度です。

売買手数料そのものを自動的に0円にする制度ではありません。

SMBC日興証券のNISAページでは、NISA口座内で新たに買付した株式や株式投資信託等から得られる配当金・分配金・譲渡益が非課税になると説明されています。

一方、国内株式手数料ページでは、ダイレクトコースや総合コースの国内株式手数料が案内されています。

そのため、少なくとも今回確認できる公式情報ベースでは、「NISA口座内なら国内株式の買付手数料がいつでも無料」とは書かない方が安全です。

NISAで国内株を買う場合は、次を確認してください。

  • 成長投資枠の対象商品か
  • 預り区分がNISAになっているか
  • 通常の国内株式手数料がどう適用されるか
  • キンカブを使う場合はNISAで金額指定のみか
  • 配当金を非課税にするための受取方式を確認したか

NISAは税金面では強い制度です。

ただし、手数料や注文ルールは別に見ておきましょう。

図解:SMBC日興証券の強みと注意点

現物取引 ダイレクトは137円から 信用取引 委託手数料0円 IPO・キンカブ 抽選・少額投資 現物無料化より、信用・IPO・少額投資に特徴 手数料0円でも、信用取引の金利・貸株料は別に確認

初心者が間違えやすいポイント

現物取引も完全無料だと思い込む

SMBC日興証券のダイレクトコースは、現物取引が10万円137円からと比較的低コストです。

ただし、主要ネット証券のような国内株式現物手数料0円とは違います。

現物株を頻繁に売買する人は、手数料差を確認しておきましょう。

信用取引の手数料0円だけを見る

ダイレクトコースの信用取引委託手数料0円は強いです。

ただし、金利・貸株料・逆日歩・追証リスクは残ります。

手数料0円は、信用取引のリスクを消すものではありません。

キンカブを完全無料だと思う

キンカブは、約定金額とは別枠の委託手数料が不要です。

ただし、実質的なコストはスプレッドで調整されます。

短期売買より、少額で分散したい人向けと考えた方が自然です。

NISAなら手数料も必ず無料と思う

NISAは非課税制度です。

売買手数料は証券会社ごとのルールで決まります。

SMBC日興証券でNISAを使う場合も、国内株式手数料やキンカブのスプレッドを確認しておきましょう。

まとめ

SMBC日興証券は、国内株式の現物取引だけを見ると、手数料完全無料のネット証券に比べてやや不利に見える場面があります。

ダイレクトコースの現物取引は、10万円まで137円、50万円まで440円、100万円まで880円です。

一方で、ダイレクトコースの信用取引は委託手数料0円です。

ここはかなり大きい。

さらに、IPOの同率抽選・ステージ別抽選、100円から金額指定で投資できるキンカブ、三井住友銀行とのバンク&トレード連携もあります。

SMBC日興証券は、現物株を無料で売買したいだけの人より、IPO、信用取引、キンカブをうまく使いたい人に向いています。

ただし、信用取引の諸費用、キンカブのスプレッド、NISAの手数料扱いは必ず公式ページで確認しましょう。

出典

本記事は、公開情報に基づいた教育的・情報提供のみを目的としており、特定の銘柄や金融商品の売買を推奨または勧誘するものではありません。掲載内容の正確性については万全を期しておりますが、その内容や将来の投資成果を保証するものではないことをあらかじめご了承ください。投資に関する最終決定は、ご自身の判断と責任において行っていただけますようお願い申し上げます。