急騰の速さより「誰が次に買うか」 買いを集める急騰・過熱売り抜け・急落 相場操縦や風説の流布は金融商品取引法で禁止 kabutrack.com

仕手株とは

「仕手株」は取引所の正式な分類ではありません。一般には、少数の参加者が資金を集中させ、株価や売買高を意図的に動かしていると疑われる銘柄を指します。単に株価が急騰しただけで仕手株と断定することはできません。

日本取引所グループは、相場を人為的に動かし、自然な需給で形成されたように装って利益を得ようとする相場操縦を説明しており、こうした行為は金融商品取引法で禁止されています。

急騰から急落までの典型的な流れ

  1. 売買の少ない銘柄へ買いが集まる
  2. 株価上昇と売買高増加が目立ち始める
  3. SNSや掲示板で強い材料が広がる
  4. 値上がりを見た投資家が後から買う
  5. 先に保有していた側が売り、買い手が不足する

売買が薄い銘柄は少額の注文でも価格が動きやすく、上昇中は買えても下落時には売り注文ばかりになることがあります。値幅制限いっぱいのストップ安が続けば、注文を出しても約定するとは限りません。

見分けにくいからこそ断定しない

新製品、買収、業績回復など正当な材料で急騰する銘柄もあります。反対に、会社の開示と関係のない噂だけで上がるケースもあります。外から参加者の意図を完全に見抜くのは困難です。

銘柄を「仕手」と決めつけて売買するより、次を確認します。

  • 適時開示に株価上昇を説明できる数字があるか
  • 売買高が平常時から急増していないか
  • 時価総額や浮動株が小さく、価格が動きやすくないか
  • 情報源が会社資料ではなく匿名投稿だけになっていないか
  • 成行注文でも売れない場面を想定しているか

利益機会に見える理由と代償

短期間で何倍にもなる値動きは魅力的に見えます。しかし上昇途中から参加する投資家は、先に安く買った人の売却先になることがあります。企業価値で価格を説明しにくいため、下落時の目安も持ちにくい取引です。

また、虚偽情報を流す、見せ玉で他人の注文を誘うといった行為は、自分が首謀者でなくても不公正取引へ関わるおそれがあります。根拠のない情報を拡散しないことも重要です。

まとめ

仕手株は、人為的な資金や思惑で動かされていると疑われる銘柄の俗称です。急騰は買い手を呼びますが、資金が抜けると流動性が消え、急落時に売れないことがあります。

急な値上がりを仕手と断定せず、会社開示、売買高、時価総額、情報源を確認する。説明できない上昇を「乗り遅れたくない」だけで追わないことが、損失回避の基本です。

出典

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