逆日歩の計算は「料率×株数×日数」 土日・祝日をまたぐと、品貸日数が3日になるケースがある 品貸料率 10円/株・日 × 売り建玉 100株 × 品貸日数 3日 支払額の例:3,000円 kabutrack.com

まず結論

逆日歩が「土日で3日分」と表示されるのは、土曜日と日曜日だけを単純に足しているからではありません。信用取引の売買では、約定日と受渡日が異なるため、受渡日の間隔に休業日が入ると品貸日数が増えることがあります。

JPXの資料にも、翌日返済でも受渡日によっては休業日(土日祝日)をまたぎ、逆日歩が1日分ではなく3日分になるケースが示されています。したがって、計算前に確認する数字は「土日の日数」ではなく、証券会社の取引画面などで示される品貸日数です。

逆日歩(品貸料)とは

逆日歩は、制度信用取引で株不足が発生したときに決まる品貸料です。貸株残高が融資残高を上回ると、証券金融会社が不足株を入札で調達し、その料率が品貸料になります。

品貸料が付いた銘柄では、制度信用取引をしている売り方の顧客が支払い、買い方の顧客は相当額を受け取ります。信用売りをしたから必ず発生する費用ではありませんが、発生すると事前に金額を確定できない場合があります。

なお、一般信用取引の条件は証券会社との契約で決まります。逆日歩の対象になる制度信用取引と、一般信用取引を混同しないようにしましょう。

逆日歩が3日分になる理由

株式取引では、売買が成立した日(約定日)と、株式や代金を受け渡す日(受渡日)が同じとは限りません。翌営業日に反対売買をしても、受渡日の組み合わせによっては土日・祝日などの休業日をまたぎます。

JPXの説明資料では、通常のケースを1日分、休業日をまたぐケースを3日分として図示しています。ここで重要なのは「土日がある週は必ず3日」という意味ではないことです。祝日や市場休業日、返済方法などによって品貸日数は変わるため、取引画面の確定値を確認します。

逆日歩の計算式

基本的な計算式は次のとおりです。

逆日歩の支払額 = 1株あたりの品貸料率 × 株数 × 品貸日数

例えば、次の条件で制度信用の売り建玉を返済したとします。

項目数値
1株あたりの品貸料率10円
株数100株
品貸日数3日
支払額10円×100株×3日=3,000円

同じ料率で300株を保有していれば、3日分の支払額は10円×300株×3日=9,000円です。株価の値下がりによる利益とは別に、逆日歩が発生する可能性があります。

品貸日数を確認する順番

逆日歩を見積もるときは、次の順番で確認します。

  1. 売り建玉が制度信用か、一般信用かを確認する
  2. その銘柄に品貸料が付いているかを確認する
  3. 品貸料率を1株あたりの金額で確認する
  4. 返済に関係する受渡日と品貸日数を確認する
  5. 「品貸料率×株数×品貸日数」で支払額を計算する

証券会社の画面では「逆日歩」「品貸料」「品貸日数」などの名称が使われます。表記や反映時刻は証券会社によって異なるため、最終的な請求額は取引画面や取引報告書で確認してください。

よくある勘違い

土日をまたぐなら必ず3日分になる?

必ずではありません。JPXが示しているのは、受渡日の関係で休業日をまたぐと3日分になるケースです。土日だけを見て2日を加算せず、確定した品貸日数を使います。

逆日歩と貸株料は同じ?

別のコストです。貸株料は信用売りで株を借りるための基本的な費用で、逆日歩は株不足が発生したときの追加コストです。証券会社の手数料や貸株料とは分けて確認します。

空売りをすれば必ず逆日歩がかかる?

必ずではありません。逆日歩は制度信用取引で品貸料が付いた場合に発生します。ただし、品貸料が付くかどうかや料率は取引状況で変わるため、売り建て時点で将来の支払額を確定できないことがあります。

まとめ

逆日歩が土日をまたいで3日分になるのは、受渡日を基準にした品貸日数が3日になるケースです。計算は次の式で行います。

1株あたりの品貸料率 × 株数 × 品貸日数

「10円×100株×3日」なら支払額は3,000円です。ただし、土日を見て自分で日数を決めるのではなく、制度信用かどうか、品貸料率、品貸日数、証券会社の確定表示を順に確認しましょう。

出典

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