暦を相場の予報にしない
節分は2月初め、春のお彼岸は3月ごろです。この言葉は、年初に強含んだ相場が節分前後に高値をつけ、その後に調整して彼岸ごろに底を打つ、という季節的な見立てを表しています。
ただし、これは毎年の値動きを約束する法則ではありません。格言を知っている投資家が同じ時期に売買するとは限らず、企業決算や金融政策、海外市場の急変があれば、暦のリズムは簡単に崩れます。
その年の材料と重ねる
年初に株価が上がっていても、上昇の理由が業績期待なのか、金利低下なのか、需給の偏りなのかで、その後の見方は変わります。春先に下げたときも、単なる利益確定なのか、会社計画や景気見通しが変わったのかを分けたいところです。
格言を意識するなら、2月から3月にかけて相場全体の方向を見直す「点検日」として使うのが現実的です。指数だけではなく、自分が保有する企業の決算や開示にも目を向けると、季節の話に引きずられにくくなります。
「底」を当てようとしない
後からチャートを見れば、どこが高値や安値だったかは分かります。しかし、進行中の相場で底を言い当てるのは簡単ではありません。下落中に格言を根拠に買い下がると、想定より長い調整に付き合うこともあります。
この格言の使いどころは、売買日の指定ではなく、春先に相場の前提を見直すきっかけです。投資額や保有期間に無理がないかも一緒に考えれば、季節性を過信せずに済みます。