配当と優待をまとめて見た数字
総合利回りは、年間配当と株主優待の評価額を合計し、株式の取得金額で割って求める目安です。株価1,000円で100株買い、年間配当が1株30円、年2,000円相当の優待を受け取ると仮定すると、投資額10万円に対して配当3,000円と優待2,000円、合計5%という計算になります。
ただし優待の2,000円相当を、誰でも同じ価値で受け取れるわけではありません。自社商品券が近所の店で使える人と、使い道がない人では実感価値が異なります。総合利回りは比較の目安であり、配当のように金額が明確な現金収入だけを示す数字ではありません。
表示されている利回りの前提を確認
ウェブサイトや証券アプリで総合利回りを見る場合、株価の基準日、配当予想か実績か、優待を額面で評価したかをチェックします。株価が急落すれば分母が小さくなって利回りは高く表示されますが、業績悪化が株価下落の原因なら配当や優待の維持も不確かになるかもしれません。
権利獲得に必要な株数が100株とは限らず、複数単元の購入が必要な会社もあります。長期保有条件がある優待では、基準日に株を持っているだけでは対象にならないことがあります。計算に使った株数と実際の適用条件が一致しているか、会社の制度案内で照合します。
還元の中身と会社の余力
利回りの数字が高くても、利益が落ち込んでいたり、特別な優待キャンペーンに頼っていたりするなら、同じ還元が続くとは限りません。配当方針や利益水準、キャッシュフローを確認し、優待の廃止・変更履歴も目を通します。総合利回りを「確定した収益」として扱わないことが大切です。
総合利回りは、権利を得るために買い増す株数や売買手数料を含めて計算し直すと、画面上の掲載値との差が出ることがあります。優待が一回限りか毎年か、現金配当が会社予想か実績かも明記して比べます。