上方乖離と下方乖離の模式図

乖離率は移動平均線との距離を測る

移動平均線は、過去の一定期間の終値を平均して結んだ線です。株価がその線より高ければ上方乖離、低ければ下方乖離。移動平均乖離率は、その差を割合で表します。25日線と75日線では基準となる期間が違うため、同じ株価でも数値は変わります。

たとえば25日線が1,000円なら、株価1,100円の乖離率は+10%、900円なら−10%です。計算式の分母は移動平均値であり、株価ではありません。

大きく離れたら反転するのか

上方乖離は強い買いの結果である一方、短期的な過熱を疑う材料にもなります。下方乖離は売りが強い状態ですが、すぐに割安と判断できるわけではありません。業績予想の下方修正が続けば、線より下で株価が下がり続けることもあります。

「+何%なら売り」「−何%なら買い」という共通の境界線はありません。値動きの大きい小型株と、普段は動きの小さい大型株では、同じ10%の意味が違います。自分が見ている線の期間と、その銘柄の普段の乖離を比べます。

実際のチャートで確かめる順番

株価と移動平均線の位置を見たら、乖離が一日だけか、数日続いているかを比べます。決算や業績予想の修正、出来高の変化が同時に起きたかも手掛かりです。株式分割後のチャートでは、過去株価が調整済みかによって見かけの乖離が変わります。

乖離率は価格の過去との距離を示すだけです。投資判断では、株価が動いた理由と、その理由が今後も続くかを別に考えます。

出典