ボトムアップ型経済モデルの計算の流れ

産業や技術ごとの数字から組み立てる

ボトムアップ型では、産業別の生産や設備、利用できる技術をそれぞれ計算し、最後に全体へ積み上げます。エネルギー分野なら、発電所の種類ごとに発電量や費用を見積もり、合計した電力供給や経済への影響を調べます。

再生可能エネルギーの例

たとえば、太陽光発電を増やす政策を試算するなら、設備費や発電量、稼働時期、置き換わる燃料を技術ごとに見ます。産業別の電力需要も加えれば、必要な発電設備や費用を比べられます。蓄電池の導入量や工事の遅れを変えたケースも計算できます。

どの技術や部門が結果を押し上げたのか、内訳を追いやすいのが持ち味です。ただ、項目が細かいモデルほど正確とは限りません。設備費や稼働率、技術の進歩をどう置くかで試算は変わります。

全体への波及をどう扱うか

技術の選択を詳しく追う反面、賃金や物価、貿易、他産業の生産まで計算に入っていないモデルもあります。電力費が下がったとき工場の生産や雇用がどう動くかまで知りたいなら、産業間の取引や価格変化を組み込んでいるかが判断の分かれ目です。

ボトムアップ型にもいろいろあります。経済全体を扱うモデルと技術別モデルをつないだハイブリッド型もあります。名前だけでは中身は分かりません。どの部門を細かく計算し、最後に何を集計するのかを見ておきたいところです。

まとめ

ボトムアップ型は、産業や技術ごとの計算を積み上げて全体像を描く方法です。技術の選択肢を比べるときに便利ですが、他産業への波及をどこまで含むか、費用や稼働率をどう仮定したかで結果の読み方は変わります。

出典