まず結論
FF金利先物は、契約月の実効FF金利(EFFR)平均を基準にした金利先物です。CMEの30日物契約では、満期時の清算価格は原則「100−契約月の平均EFFR」で表されます。金利の予想上昇は価格の低下、予想低下は価格の上昇につながる関係です。
政策金利との違い
FOMCが決めるのはフェデラルファンド金利の目標レンジです。EFFRは市場で成立した無担保翌日物取引を反映する実効金利で、目標レンジの中で動きます。先物が対象とするのは、目標レンジの上限や下限そのものではなく、契約月のEFFR平均です。
月途中では、すでに公表済みの日々の金利と、残りの日の市場予想が同じ月の契約価格に混ざります。そのため、単純に価格を100から引くだけで次回会合の利上げ確率を出せるとは限りません。会合日や月の日数、変更幅の仮定を考慮する計算が必要です。
株式市場とのつながり
先物価格の変化は、参加者が見込む短期金利の変化を映す材料です。金利見通しが上がると企業の借入費用や株式評価に影響することがあります。ただし、株価は利益予想、為替、リスク選好などでも動くため、先物だけで方向を決められません。
読むときの注意
取引価格は将来を確実に当てるものではありません。ポジション調整や流動性の影響を受けるほか、月途中は既に確定した金利が価格計算に入ります。FedWatchはこの種の先物価格などを使い、前提を置いて会合後の金利レンジを推計する道具です。