まず結論
今回の開示は、全店ベースでは増収が続いていることを示す一方、既存店の伸びは小幅にとどまった。短期的には新規出店とフランチャイズ(FC)拡大の寄与を含む数字であり、既存店の客数・単価が上向くかが次の確認点になる。
何が起きたか
AB&Companyは9月3日、2026年10月期8月の国内店舗売上高と店舗数を公表した。国内全店舗の売上高は前年同月比105.5%、既存店売上高は同100.4%だった。既存店は直営店とFC店を合算している。
8月末の国内店舗数は1,136店。直営450店、FC686店で、8月は新規出店9店、退店3店、純増6店となった。
発表内容のポイント
| 項目 | 2026年8月 | 前年同月比など |
|---|---|---|
| 国内全店舗売上高 | 105.5% | 前年同月比 |
| 国内既存店売上高 | 100.4% | 前年同月比 |
| 国内店舗数 | 1,136店 | 前年同月比104.3% |
| 直営店舗 | 450店 | 8月の新規4店、退店3店 |
| FC店舗 | 686店 | 8月の新規5店、退店0店 |
会社は、店舗売上の詳細として直営店・FC店別の実績も示している。なお、2025年以降に実行したM&A法人の売上は含まず、主力事業であるAguグループの売上状況を示す資料だとしている。
短期業績への見方
全店売上高は店舗数の増加を含むため、5.5%増だけで既存事業の成長率とはみなせない。既存店売上高は0.4%増と前年並みで、店舗拡大と既存店の回復力を分けて見る局面だ。
月次速報は単月の動向であり、天候、営業日数、出店時期、FC構成などの影響を受ける。会社は今回の速報で業績予想の修正を示していない。
株価材料として見るポイント
店舗数は前年同月の1,089店から47店増え、FC店舗の拡大が目立つ。FC拡大は全店売上の押し上げ要因になるが、会社の収益への反映方法は直営店と異なる。売上高の伸びと店舗数の増加が今後も続くかを追う。
既存店売上高が前年を上回る状態を保てるかも焦点だ。新規出店の寄与が一巡した後に、既存店の売上、来店数、客単価がどう動くかで、成長の質は変わる。
リスクと確認点
- 速報値であり、単月の数字だけでは通期の利益動向を判断できない
- 全店売上高には新規出店とFC店舗の増加が含まれる
- M&A法人の売上は今回の主力事業の集計に含まれていない
- 美容サービスの需要、採用・人件費、出店費用が利益率に影響する
まとめ
AB&Company(9251)の8月国内全店売上高は前年同月比5.5%増、既存店は0.4%増、店舗数は1,136店だった。全店の増収は続くが、投資家は出店効果と既存店の実力を切り分け、次回以降の月次推移を確認する。
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出典
- AB&Company「国内店舗月次営業速報(2026年8月)」(2026年9月3日公表)