IKホールディングス(2722)9月は17.0%増収、累計は9.7%減収

まず結論

9月は増収に戻りましたが、2027年5月期の期初からの減収を埋め切ってはいません。6~9月累計売上は4,434百万円、前年同期比90.3%でした。同じ月次速報の基準では、前年同期の4,911百万円を477百万円下回っています。

会社によると、店舗向け販売では韓国コスメの新商品の先行販売が好調で、10月発売の海外アーティストブランドとのコラボ商品の初回出荷も寄与しました。生協向け販売も拡大しています。初回出荷を含むため、9月の伸びをそのまま毎月の需要とみなすのは早い数字です。

月次実績のポイント

対象9月売上高前年同月比の指数増減率に直した値
連結全体1,341百万円117.0%17.0%増
ダイレクトマーケティング事業179百万円82.7%17.3%減
セールスマーケティング事業1,162百万円125.0%25.0%増

ダイレクトマーケティング事業の減収を、セールスマーケティング事業の増収が補いました。後者の売上は月次の連結全体の約86.7%を占めます。両事業の売上は179+1,162=1,341百万円で、今回の連結合計と一致します。

資料中の「年計」は過去12カ月の売上合計です。本記事で扱う6~9月の期初累計とは別の集計期間です。

株価材料として見る点

KABUTRACKの見立て: 売上の回復は確認できました。ただ、単月で17.0%増えても、累計の減収とダイレクトマーケティング事業の落ち込みは残ります。次の月次では、初回出荷後の追加受注と、セールスマーケティング事業の増収が続くかが見どころです。

今回の開示には月次の営業利益や粗利率がありません。コスメ等の販売拡大が販促費や物流費を吸収できるかは、今後の決算で確かめる論点です。この資料だけから利益増加や通期予想の修正を判断することはできません。

リスクと確認点

月次数値は速報で、今後修正される可能性があります。また、収益認識に関する会計基準の適用による影響を含まず、決算数値と同じ基準ではありません。月次累計をそのまま決算売上や通期計画の進捗率に使うと、比較条件がずれます。

店舗ルートの売上倍増は会社の説明です。全社や事業全体が倍増した意味ではなく、掲載表ではセールスマーケティング事業全体の増収率は25.0%です。

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出典