まず結論
9月は全店、既存店とも前年同月をわずかに上回りました。8月の前年同月比は全店121.1%、既存店109.6%だったため、前年比の伸びは縮小しています。これは月間売上高そのものの前月比を表す比較ではありません。
月次実績のポイント
| 指標 | 期間・対象 | 会社公表値 | 増減率としての読み方 |
|---|---|---|---|
| 全店売上高 | 2026年9月・前年同月比 | 100.6% | 0.6%増 |
| 既存店売上高 | 2026年9月・前年同月比 | 100.1% | 0.1%増 |
| 全店売上高 | 4~9月下期・前年同期比 | 111.7% | 11.7%増 |
| 既存店売上高 | 4~9月下期・前年同期比 | 106.6% | 6.6%増 |
| 月末店舗数 | 9月末 | 当期30店・前年30店 | 店舗数は同数 |
既存店は開店後13カ月以上が経過した店舗で、9月の対象も30店です。全店売上には催事分が入りますが、催事は店舗数に含まれません。店舗数が同じでも、全店と既存店の売上の範囲は一致しません。
株価材料として見る点
KABUTRACKの見立て: 既存店の伸びが0.1%にとどまる月は、売上の増加だけで人件費や仕入れコストを吸収できたとは判断できません。客数・客単価や利益率の開示が次の確認点です。今回の資料には、これらの内訳や9月の伸びが縮小した理由は記載されていません。
下期全体の伸びと9月単月の伸びは分けて読む必要があります。下期累計が増えていても、9月の採算が改善したかは別です。この月次だけから通期利益や会社計画の変更を推計する根拠はありません。
リスクと確認点
数値は会計監査を受けていない速報値で、確定時に変わる場合があります。開示は売上高の比較率であり、絶対額や利益ではありません。天候、曜日、値上げなどの寄与も示されていないため、増減の原因を補っていません。
関連ページ
出典
- 篠崎屋 公式IR開示一覧:『2026年9月期 9月度月次店舗売上のお知らせ』(2026年10月6日開示)