何が変わるのか

今回の変更では、従来のポイント型優待である「AIストーム・プレミアム優待倶楽部」を廃止し、QUOカードとビットコイン(BTC)の配布へ切り替える。

変更前のプレミアム優待倶楽部は、保有株式数に応じて株主優待ポイントを付与する制度だった。変更後は、300株以上の株主を対象に、QUOカード500円分と日本円換算額500円相当のBTCを配布する制度になる。

区分変更前変更後
優待制度AIストーム・プレミアム優待倶楽部QUOカードおよびBTC
対象株主主に3,000株以上のポイント区分300株以上
優待内容保有株数に応じたポイントQUOカード500円分、BTC500円相当

300株から対象になる点は広がる一方、従来のポイント制度は廃止される。単純な拡充ではなく、制度の中身が大きく入れ替わる変更として見たい。

対象株主と条件

変更後の対象は、基準日現在でAIストーム株式を300株(3単元)以上保有する株主である。

基準日は2025年12月31日。開示では、以降も毎年12月31日を基準日とする予定とされている。

項目内容
必要株数300株以上
初回基準日2025年12月31日
次回以降毎年12月31日予定
継続保有条件基本制度としては明記なし

長期保有優遇については、1年以上や3年以上の継続保有に応じた増額を検討中とされている。ただし、詳細は後日公表であり、現時点では確定条件として扱わない方がよい。

優待内容

変更後の優待内容は、QUOカードとBTCの2本立てである。

優待品内容
QUOカード額面500円分
ビットコイン(BTC)日本円換算額500円相当

BTCの付与レートは、配布基準日時点の参照レートに基づいて算定される予定で、詳細は後日公表される。受領方法も、国内登録済み暗号資産交換業者のアカウント連携を予定しているが、具体的な手続きは今後の案内待ちとなる。

暗号資産で受け取る優待は、受領時点の円換算額と、その後の価格変動を分けて考える必要がある。500円相当として算定されても、受領後のBTCの価値は市場価格で変動する。

適用開始とスケジュール

初回の変更後制度は、2025年12月31日基準で実施される予定である。

申込期間、QUOカード発送、BTC付与手続きの開始時期は、開示時点では後日公表とされている。旧ポイント制度については、未利用ポイントの扱いに期限がある。

日付・時期内容
2025年11月28日株主優待制度の変更を発表
2025年12月31日変更後制度の初回基準日、旧ポイント交換期限
2026年1月1日以降旧ポイントは失効
後日公表申込期間、配布開始、BTC受領方法の詳細

旧ポイント残高のある株主には、2025年12月9日ごろに案内が発送される予定とされている。

優待投資として見るときの注意点

今回の変更で特に確認したいのは、優待内容そのものよりも、制度の確定部分と未確定部分を分けることだ。

  • 確定しているのは、300株以上を対象にQUOカード500円分とBTC500円相当を配布する基本方針
  • BTCの付与レート、受領方法、申込期間、配布開始は後日公表
  • BTC受領には国内登録済み暗号資産交換業者での口座開設や本人確認が必要となる場合がある
  • 日本国内在住の株主に限定される場合がある
  • 年度あたり総額上限40百万円が設定され、上限到達時は終了または代替手段に切り替わる場合がある
  • 旧プレミアム優待倶楽部ポイントは2025年12月31日までに利用しないと失効する

暗号資産優待は、金券優待と違って受け取り手続きや価格変動リスクがある。優待額だけで見ず、口座開設の要否、申込期限、受領後の価格変動、税務上の扱いを確認する必要がある。

まとめ

AIストームは、2025年11月28日に株主優待制度の変更を発表した。従来のAIストーム・プレミアム優待倶楽部は廃止し、2025年12月31日基準から300株以上の株主にQUOカード500円分とBTC500円相当を配布する制度へ切り替える。

ただし、BTCの受領方法や申込期間、配布開始時期は後日公表であり、長期保有優遇も検討中の段階である。旧ポイント制度の未利用ポイントは2025年12月31日まで利用可能で、2026年1月1日以降は失効する点を優先して確認しておきたい。

参考

  • AIストーム「『株主優待制度の変更に関するお知らせ』のお知らせ」、2025年11月28日公表。https://www.ai-storm.co.jp/news/datail/4GgwkUDV
  • AIストーム「株主優待制度の変更に関するお知らせ」、2025年11月28日公表。