何が変わるのか
ストレージ王は、株主優待制度を2027年1月期より廃止する方針を示した。
ただし、これはエリアリンク株式会社による公開買付けが成立することが前提である。会社は同日、公開買付けへの賛同と応募推奨も公表しており、今回の優待廃止はその流れの中で出てきた話だ。
そのため、通常の「還元方針の見直しで優待終了」とは少し性格が違う。完全子会社化と上場廃止予定を踏まえた整理として見る必要がある。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 銘柄 | ストレージ王(2997) |
| 発表日 | 2026年7月8日 |
| 変更内容 | 株主優待制度の廃止 |
| 廃止条件 | エリアリンクによる公開買付けの成立 |
| 廃止時期 | 2027年1月期より |
| 最終実施分 | 2026年1月31日基準の優待 |
対象株主と条件
最終実施分の対象として会社が示したのは、2026年1月31日現在の株主名簿に記載または記録された100株以上保有の株主である。
従来制度では、100株以上499株以下と500株以上で優待内容が分かれ、さらに1年以上の継続保有かどうかでデジタルギフト額とトランクルーム利用料割引額が変わる設計だった。
1年以上の継続保有条件は、1月31日と7月31日の株主名簿に同一株主番号で連続して3回以上記載または記録されていることとされていた。
優待内容
最終実施分として整理できる優待内容は次の通りである。
| 保有株式数 | 継続保有期間 | 優待内容 |
|---|---|---|
| 100株以上499株以下 | 1年未満 | デジタルギフト3,000円分 + TR利用料割引2,000円相当 |
| 100株以上499株以下 | 1年以上 | デジタルギフト4,000円分 + TR利用料割引3,000円相当 |
| 500株以上 | 1年未満 | デジタルギフト5,000円分 + TR利用料割引4,000円相当 |
| 500株以上 | 1年以上 | デジタルギフト6,000円分 + TR利用料割引5,000円相当 |
ここで注意したいのは、今後新たに権利を取る話ではなく、すでに2026年1月31日基準で確定した優待の扱いだという点である。
適用開始とスケジュール
優待制度の廃止は2027年1月期からだが、条件はあくまで公開買付け成立である。
一方、2026年1月31日基準の株主に発送済みの「トランクルーム株主様優待割引」は2027年4月30日まで利用できる。すでに発送済みの案内まで無効になるわけではない。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 廃止決議日 | 2026年7月8日 |
| 条件 | 公開買付け成立 |
| 最終基準日 | 2026年1月31日 |
| 利用期限 | 2027年4月30日 |
優待投資として見るときの注意点
今回のケースでは、優待制度の存続可否より公開買付けの成立可能性とその後の手続き進行が中心論点になる。
優待銘柄として継続保有するかどうかを考える前提自体が変わっており、通常の「来年も同じ優待が続くか」を見にいく場面ではない。公開買付け成立後は上場廃止予定とされているため、優待利回りの継続性はかなり見込みにくい。
まとめ
ストレージ王は2026年7月8日、株主優待制度の廃止を発表した。
ただし、内容は即時廃止ではなく、エリアリンクによる公開買付け成立を条件に2027年1月期から優待制度を廃止するというものだ。最終実施分は2026年1月31日基準の100株以上保有株主向けで、発送済みのトランクルーム株主様優待割引は2027年4月30日まで利用できる。
優待面だけを見るより、今回は公開買付けと上場廃止予定をどう整理するかが先に来る開示だ。
参考
- ストレージ王「株主優待制度の廃止に関するお知らせ」、2026年7月8日公表。
- ストレージ王 IRニュース一覧: https://www.storageoh.co.jp/ir/news/