何が変わるのか
今回の変更は、2025年8月期に追加実施したミームコインNFTの付与を廃止するものです。abcは暗号資産ディーリング事業から撤退し、関連資産の整理を進めていることを理由に挙げています。
一方、店舗などで使える株主優待ポイントは、贈呈基準・内容を前回同様として継続します。優待制度全体がなくなるわけではありませんが、NFT分を受け取っていた株主にとっては付与内容の縮小です。
対象株主と条件
2026年8月31日現在の株主名簿に記載または記録された、100株以上を保有する株主が対象です。ポイントは保有株式数に応じて1株当たり10~100ポイントを贈呈します。
初年度の基準は、100株が100ポイント、101~500株が80ポイント、501~1,000株が50ポイント、1,001~1,500株が30ポイント、1,501株以上が10ポイントです。例えば100株保有なら初年度は10,000ポイントとなります。
継続保有期間に応じて、基準ポイントに1年以上で1.5倍、2年以上で1.6倍、3年以上で1.7倍、4年以上で1.8倍、5年以上で1.9倍、6年以上で2.0倍を乗じます。1回の最大贈呈数は100,000ポイントです。
優待内容と利用方法
ポイントは1ポイント1円として、abcの子会社が運営する店舗で利用できます。利用可能店舗は更新されるため、実際に使う前に会社の案内で対象店舗を確認する必要があります。
ポイントの付与・利用にはスマートフォンの「株主優待アプリ」のインストールが必要です。紙の優待券や汎用的なQUOカードとは違い、アプリ登録やログインが利用の前提になります。
適用開始とスケジュール
今回のNFT廃止は、2026年8月31日基準分から適用されます。株主優待ポイントは2026年11月5日の付与を予定しており、11月上旬に発送する定時株主総会招集ご通知へアプリ案内を同封する予定です。
システム変更に伴い、2026年11月1日から4日までは株主アプリを利用できない予定です。付与日やアプリの利用再開時期は、招集通知や会社の最新案内で確認したいところです。
優待投資として見るときの注意点
今回の発表は、ポイント制度の継続とNFTの廃止が同時に示されたため、両方を分けて見る必要があります。ポイントだけを利用していた株主には従来制度が残りますが、NFTを含めて優待の魅力を評価していた場合は、受け取れる内容が減ります。
また、ポイントは株数と継続保有年数で金額が変わり、利用先も当社子会社の店舗に限られます。スマートフォン、アプリ、対象店舗、ポイントの有効期限を確認できる人向けの制度です。優待の変更だけで株価の方向を決めつけず、業績や財務、暗号資産関連事業の撤退後の収益構造も別に確認したいところです。
まとめ
abc(8783)は2026年8月31日基準分からミームコインNFTの付与を廃止します。一方、100株以上の株主を対象とする株主優待ポイントは、保有株式数と継続保有期間に応じた制度を維持し、2026年11月5日の付与を予定しています。
変更の中心は「優待全廃」ではなく「NFT部分の廃止」です。ポイントの利用にはスマートフォンの株主優待アプリが必要なため、制度の残存だけでなく、実際の受け取り方と使える店舗まで確認しておきたい銘柄です。
参考
- abc「IR/投資家情報」
- abc「株式情報」
- abc「よくある質問」
- abc「株主優待制度の一部変更および継続に関するお知らせ」、2026年8月21日開示
- abc(8783)株主優待ページ