何が変わるのか
変更後の制度は、2026年8月末基準分から適用されます。100株以上を対象とする株主優待専用ECサイトのポイントは、100株以上500株未満が3,000ポイント、500株以上1,000株未満が18,000ポイント、1,000株以上が40,000ポイントで、区分そのものは変わりません。
追加されるのは、保有株数に応じたデジタルギフトです。100株以上500株未満は500円分、500株以上は2,000円分となります。交換先や受取方法の詳細は、今後の会社案内に沿って確認する部分です。
500株以上の抽選優待は内容が入れ替わります。ビットコインの当選枠は、100,000円相当50名・50,000円相当120名・10,000円相当1,000名の合計1,170名から、同じ金額区分で合計415名へ縮小します。
エステ無料体験チケットは終了し、代わりにSLEAスキンケア商品3点セットを500名に抽選で進呈します。ビットコイン抽選とスキンケア商品の抽選は、重複当選が可能です。ビットコイン専用ハードウェアウォレット「Jade Plus」は10名から20名へ増え、代表取締役社長の著書は100名のままです。
対象株主と条件
毎年2月末日または8月末日の株主名簿に記載または記録された、100株以上保有の株主が対象です。今回の開示では、継続保有期間の条件は示されていません。
ビットコイン抽選は500株以上が対象で、SBI VCトレードの本人名義口座を保有または新規開設する必要があります。口座開設には同社所定の審査と手続きがあり、当選時点で口座がない場合は付与できない場合があります。
優待内容
- 100株以上500株未満:ECサイトの3,000ポイント、デジタルギフト500円分
- 500株以上1,000株未満:ECサイトの18,000ポイント、デジタルギフト2,000円分、ビットコイン抽選、スキンケア商品抽選、ハードウェアウォレット・書籍抽選
- 1,000株以上:ECサイトの40,000ポイント、デジタルギフト2,000円分に加え、500株以上の抽選優待の対象
ECサイトのポイントは商品購入価格の50%が利用上限で、発行日から6か月間有効です。ポイントは額面どおりに使えるとは限らず、購入金額や有効期限によって使い切りやすさが変わります。
適用開始とスケジュール
変更後の制度は、2026年8月31日を基準日とする株主名簿に記載または記録された株主から適用されます。優待は毎年2月末日または8月末日を基準日として、3か月以内を目途に贈呈されます。
実際の申込期限、デジタルギフトの受取方法、抽選の応募方法は、基準日後の会社案内で示される内容が基準です。
優待投資として見るときの注意点
今回の変更は、デジタルギフトの追加とウォレット当選枠の増加だけでなく、ビットコイン抽選の縮小と無料体験チケットの抽選化も含みます。500株以上を保有していた株主ほど、確実に受け取れる内容と抽選に変わった内容を分けて見たいところです。
ビットコインの受領には本人確認を含む口座手続きが必要で、対象地域が日本国内在住者に限られる場合があります。暗号資産には価格変動リスクがあり、受領後の価値が優待案内に記載された円価額で固定されるわけではありません。税務上の取扱いも個々の状況で異なるため、制度の案内だけで判断しない方が安全です。
株主優待の変更だけで株価や企業価値を決めつけることもできません。優待条件に加えて、業績、財務、株価変動、制度が今後も継続するかを別々に見る必要があります。
まとめ
ANAPホールディングス(3189)は2026年8月末基準分から株主優待を一部変更します。ECサイトのポイント区分は維持し、デジタルギフトを追加する一方、500株以上向けのビットコイン抽選は合計415名へ縮小し、エステ無料体験チケットはスキンケア商品の抽選へ変わります。
ハードウェアウォレットの当選枠は20名へ増えますが、500株以上の株主は、確定優待と抽選優待、口座開設条件、暗号資産の価格変動リスクを分けて確認したい内容です。
参考
- ANAPホールディングス「株主優待制度」
- 「株主優待制度の一部内容の変更に関するお知らせ」、ANAPホールディングス、2026年8月24日開示
- ANAPホールディングス(3189)株主優待ページ