2026年8月優待の基本日程
2026年8月末が権利確定日の銘柄では、日程は次の通りです。
| 項目 | 日付 |
|---|---|
| 権利付き最終日 | 2026年8月27日(木) |
| 権利落ち日 | 2026年8月28日(金) |
| 権利確定日 | 2026年8月31日(月) |
8月末優待を取るには、原則として2026年8月27日(木)の大引け時点で株を保有している必要があります。
なお、8月は月末優待が中心ですが、20日基準の銘柄もあります。
たとえば2026年8月20日(木)基準の銘柄なら、権利付き最終日は原則として2026年8月18日(火)になります。西松屋チェーン(7545)、平和堂(8276)など、20日基準の小売株は月末組と混ぜて考えないほうが安全です。
8月優待を狙うなら、最初に見るべきは「優待内容」ではなく「基準日」です。
8月優待の全体像
8月優待は、使い道で分けるとかなり整理しやすくなります。
| 分類 | 主な銘柄 | 優待の見方 |
|---|---|---|
| スーパー・日用品 | イオン、イオン九州、U.S.M.H、フジ、平和堂 | 日常の買い物額が多い人ほど価値が出やすい |
| 家電・小売 | ビックカメラ、コジマ、JINS、ヒマラヤ | 額面は分かりやすいが、使う店舗・EC対応を確認 |
| 外食・カフェ | クリレス、コメダ、壱番屋、吉野家、リンガーハット | 消化しやすい一方、人気化しやすい |
| 百貨店・アパレル | J.フロント、高島屋、松屋、ワールド、TSI | 割引型は買い物額と利用頻度で価値が変わる |
| デジタルギフト | IDOMなど | 額面は強いが、継続保有条件と権利落ちを確認 |
「使えるかどうか」だけでなく、「いつ届くか」「有効期限までに使い切れるか」「長期保有条件があるか」まで見ると、かなり失敗が減ります。
暮らし・買い物系の王道優待
8月優待の主役は、生活に近い買い物系です。
イオン、ビックカメラ、良品計画。どれも知名度が高く、使い道が想像しやすい。こういう銘柄は初心者にも人気が出ます。
| 銘柄 | コード | 主な優待内容 | 見方 |
|---|---|---|---|
| イオン | 8267 | オーナーズカード | イオン利用者には強いが、還元率は保有株数で変わる |
| ビックカメラ | 3048 | お買物優待券 | 家電以外にも使える。長期保有で追加あり |
| 良品計画 | 7453 | 電子クーポン | 公式では7%OFF。2026年2月末基準分から電子化 |
イオン(8267)
イオンは、8月優待の代表格です。
100株以上の株主に発行されるイオンオーナーズカードを提示し、対象の支払い方法で買い物をすると、保有株数に応じた返金率でキャッシュバックを受けられます。
公式ページでは、2026年2月末以降の権利確定による優待として、100〜199株は1%、200〜299株は2%、300〜1,499株は3%、1,500〜2,999株は4%、3,000〜8,999株は5%、9,000株以上は7%という返金率が示されています。
この優待は、イオンを日常的に使う人ほど強いです。
逆に言えば、近くにイオン系店舗がない人、買い物額が少ない人には額面が見えにくい。半年間の返金対象買物額は家族カード利用分と合わせて100万円までです。オーナーズカードは「持っているだけで得」ではなく、「どれだけイオンで買うか」で価値が変わる優待です。
ビックカメラ(3048)
ビックカメラは、2月・8月の年2回優待です。
公式ページでは、100株以上で2月は2,000円分、8月は1,000円分のお買物優待券が贈呈されるとされています。8月末基準では、100株以上を1年以上継続保有すると1,000円分、2年以上継続保有すると2,000円分が追加されます。
家電だけでなく、日用品、酒類、ゲーム、文具などにも使えるため、消化しやすい優待です。
ただし、ビックカメラも優待だけで見ると片手落ちになります。家電量販店は、インバウンド、EC競争、粗利率、ポイント還元、在庫回転の影響を受けます。優待券が便利なことと、株価が割安かどうかは別です。
良品計画(7453)
良品計画は、無印良品などで使える7%割引の株主優待です。
公式ページでは、毎年2月末または8月末時点で100株以上保有する株主を対象に、お買い物の際に7%割引が適用される電子クーポンを進呈するとされています。2026年2月末基準の株主優待から電子化されており、MUJI アプリの登録が必要です。
無印良品をよく使う人には、かなり分かりやすい優待です。
ただし、割引優待は使う金額によって価値が変わります。たまに小物を買う程度なら、優待価値は大きくありません。家具、収納、衣料、食品などを定期的に買う人向けです。ローソン各店、海外店舗、キャンプ場、MUJI HOTELなど対象外もあるため、使う前に対象店舗を確認したいところです。
外食・カフェ系の注目優待
8月は外食系も強いです。
クリレス、コメダ、壱番屋。どれも知名度があり、使い切りやすいタイプです。
| 銘柄 | コード | 主な優待内容 | 見方 |
|---|---|---|---|
| クリエイト・レストランツHD | 3387 | 優待食事券、電子チケット | ブランド数が多く使いやすい |
| コメダHD | 3543 | KOMECAチャージ | コメダ利用者向け。長期特典は2月判定 |
| 壱番屋 | 7630 | 株主様ご飲食優待券 | ココイチ利用者には分かりやすい |
| 吉野家HD | 9861 | 株主優待券 | 200株以上から。牛丼チェーンを使う人向け |
| リンガーハット | 8200 | 食事優待券 | 長崎ちゃんぽん利用者向け |
クリエイト・レストランツHD(3387)
クリエイト・レストランツHDは、2月・8月の年2回優待です。
公式ページでは、保有株式数に応じて、グループ店舗で利用できる株主様ご優待券を年2回届ける制度が案内されています。100株以上では2月末・8月末それぞれ1,500円分。800株以上を1年以上継続保有している場合は、追加贈呈の対象になります。
しゃぶ菜、磯丸水産、デザート王国など、使えるブランドが多いのが強みです。
ただ、外食株としては人件費、食材費、店舗賃料の影響を受けます。優待が使いやすくても、利益率が落ちれば株価は重くなります。
コメダホールディングス(3543)
コメダHDは、100株以上の株主にプリペイドカード「KOMECA」へ電子マネーをチャージする優待を行っています。
公式ページでは、基準日に100株以上を保有する株主に、全国のコメダ珈琲店などで利用できるKOMECAを送るとされています。
通常優待は半期1,000円分。長期保有株主優待は、毎年2月末時点で3年以上継続保有かつ300株以上保有の株主に対し、追加で1,000円分をチャージする仕組みです。
ここは少し注意です。
長期特典は「8月にも追加」ではなく、2月末を基準とした年1回の追加です。8月優待の記事では、通常優待と長期特典の基準を分けて書く必要があります。
壱番屋(7630)
壱番屋は、2月末・8月末時点の株主を対象に、株主様ご飲食優待券を贈呈しています。
公式ページでは、100株以上1,000株未満で1,000円相当、500円券×2枚とされています。
CoCo壱番屋を使う人には実用的です。店内飲食だけでなく、テイクアウトや店舗商品に使える点も便利です。
とはいえ、外食株として見るなら、客数、客単価、原価、人件費、海外展開まで見たいところです。優待券だけで買う銘柄ではありません。
注目のデジタルギフト優待
2026年8月で話題性があるのは、IDOMです。
| 銘柄 | コード | 主な優待内容 | 見方 |
|---|---|---|---|
| IDOM | 7599 | デジタルギフト2,500円分から | 初回は継続保有条件なし。ただしテーマ先行に注意 |
IDOM(7599)
IDOMは、中古車販売店「ガリバー」を展開する会社です。
2026年1月23日に株主優待制度の導入を発表し、毎年2月末・8月末時点の株主を対象に、保有株数に応じたデジタルギフトを贈呈する制度を始めました。
開示資料では、100株以上500株未満で2,500円分、500株以上1,000株未満で13,500円分、1,000株以上で30,000円分。原則は1年以上の継続保有が条件ですが、2026年2月末と2026年8月末は初回扱いで保有期間の制限なしとされています。
これはかなり目立ちます。
ただ、目立つ優待ほど市場は早く反応します。デジタルギフトの利回りだけを見て買うと、権利落ちや株価の期待剥落で振られることがあります。
IDOMを見るなら、中古車市場、粗利率、在庫、オークション相場、販売台数も確認したい。優待新設は材料ですが、投資判断の全部ではありません。
8月優待で注意したいこと
8月優待で特に注意したいのは、次の5つです。
| 注意点 | 内容 |
|---|---|
| 銘柄数が多い | 目移りしやすく、優待だけで買いやすい |
| 権利落ち | 人気優待ほど権利後に売られやすい |
| 長期保有条件 | ビックカメラ、クリレス、コメダ、IDOMなど条件を確認 |
| 割引型優待 | イオンや良品計画は利用額によって価値が変わる |
| 電子化・アプリ | 良品計画、クリレスなどは利用方法も確認 |
特に割引型優待は、人を選びます。
イオンをよく使う人にはオーナーズカードが強い。無印良品でよく買う人には良品計画のカードが強い。逆に、使う頻度が低いなら、額面型の優待券ほど分かりやすくありません。
「みんなが人気と言っているから」ではなく、自分の生活圏で使えるかを見た方がいいです。
8月優待の選び方
8月優待を選ぶなら、次の順番で見ると現実的です。
- 自分が使う店舗・サービスか
- 月末基準か、20日基準か
- 優待が額面型か、割引型か
- 長期保有条件があるか
- 配当と優待を合わせた総合利回りを見る
- 権利落ち後も保有できる業績か
個人的には、8月優待は「生活圏との相性」がかなり大事だと思います。
イオンが近い人と近くない人では、同じオーナーズカードでも価値が違う。ビックカメラも、店舗やECを使うかで変わります。コメダやココイチも同じです。
優待は使い切れて初めて価値があります。
まとめ
2026年8月の株主優待は、生活に近い銘柄が多い月です。
買い物系では、イオン、ビックカメラ、良品計画。
外食・カフェ系では、クリエイト・レストランツHD、コメダHD、壱番屋。
デジタルギフト系では、IDOMが目立ちます。加えて、吉野家HD、リンガーハット、コジマ、JINS、百貨店系など、生活圏で使えるかどうかを基準に絞り込みたい月です。
ただし、8月優待は人気が高い分、権利前後の需給も動きやすいです。
優待内容だけではなく、基準日、長期保有条件、利用頻度、権利落ち後の株価、本業の業績まで見る。ここまで確認して初めて、8月優待は「楽しい投資」から「続けられる投資」に近づきます。