まず結論
「ナットク!みずほ」は、ポイント還元だけを増やす企画ではありません。カード決済、預金の置き場所、口座開設、ATM・振込手数料まで、みずほ銀行の個人向けサービスを一つの流れで見せるプロモーションです。
今回、金額を計算しやすいのは次の2つです。
| 施策 | 公式に示された内容 | 先に見る条件 |
|---|---|---|
| みずほ楽天カード | 対象利用で最大合計2%。楽天ポイント1%+みずほポイント1% | 対象外利用、みずほポイントモールの利用条件 |
| 貯蓄預金 | 2026年9月14日から12月13日まで通常金利の2倍 | 残高階層、金利変更、給与受取や口座振替には使えない点 |
| 貯蓄預金の口座開設特典 | 新規開設者から抽選で3,000人にみずほポイント1,000ポイント | 抽選であり、口座開設期限とポイント受取条件がある |
新規口座開設と給与受取を組み合わせた「秋トク!」は別の特典体系です。条件や残高判定日が多いため、詳しくはみずほ銀行「秋トク!」の解説に分けています。
「ナットク!みずほ」で始まる施策
みずほ銀行のニュースリリースでは、今回の取り組みを、店舗・オンライン・アプリなどの接点をつなぎ、日常の金融取引から将来の資産形成まで支援するプロモーションと位置付けています。リリース時点で具体的に紹介されたのは、次の施策です。
| 施策 | 内容 | 状況 |
|---|---|---|
| みずほ楽天カード | 楽天ポイントとみずほポイントのダブルポイント | 実施中 |
| 貯蓄預金キャンペーン | 金利2倍と、新規口座開設者向け抽選 | 実施中 |
| 秋トク! | 新規口座開設、カード、給与受取の特典 | 実施中 |
| 宝くじ付き定期預金 | 預金と宝くじを組み合わせた企画 | 公式特設ページでは予告段階 |
銀行の発表はサービス全体の方向性を示すもので、各施策の細かな条件まで共通になるわけではありません。申し込み先、適用期間、ポイントの種類は個別ページごとに異なります。
みずほ楽天カードは「最大2%」の内訳を見る
みずほ楽天カードの通常利用では、楽天カードの通常分1%に加え、同じポイント数のみずほポイント1%が付く仕組みです。たとえば、対象となる月間利用額が5万円なら、単純計算の合計は1,000ポイント相当です。
ただし、これは対象利用先で満額還元された場合の計算です。楽天ポイントの対象外取引や還元率が異なる利用先では、みずほポイントも対象外または率が変わる場合があります。みずほポイントを受け取るには、みずほマイレージクラブへの加入、みずほダイレクトの契約・初回登録、みずほポイントモールへの初回アクセスなども必要です。
新規入会特典として、楽天ポイント2,000ポイント(通常ポイント)と、カード3回利用の楽天ポイント3,000ポイント(期間限定ポイント)が案内されています。カード申込月の翌月末までの利用、翌々月25日までの口座振替設定など、通常のダブルポイントとは別の条件です。企画内容は変更される可能性があるため、申込時点の楽天カード側の条件も見ておきたいところです。
毎月1回以上利用すると、みずほマイレージクラブの「うれしい特典」として、みずほ銀行・イオン銀行ATMの時間外手数料や、みずほダイレクトの他行宛振込手数料が無料になる案内もあります。ただし、加入や引落口座などの条件があります。
貯蓄預金は金利2倍でも、受け取れる利息は期間と残高で決まる
貯蓄預金の預入特典はエントリー不要で、貯蓄預金口座に残高があれば対象です。対象期間は2026年9月14日から12月13日まで。2026年9月14日より前から預けている資金も対象に含まれます。
2026年9月7日時点の表示金利は、残高階層によって次の通りです。金利は年利で、税引前の表示です。
| 毎日の最終残高 | キャンペーン金利 | 税引後の目安 |
|---|---|---|
| 10万円未満 | 0.800% | 0.637% |
| 10万円以上30万円未満 | 0.820% | 0.653% |
| 30万円以上50万円未満 | 0.840% | 0.669% |
| 50万円以上100万円未満 | 0.860% | 0.685% |
| 100万円以上300万円未満 | 0.880% | 0.701% |
| 300万円以上 | 0.900% | 0.717% |
たとえば、100万円を91日間、毎日の最終残高を同じ階層に保った単純計算では、年0.880%で税引前約2,194円、税引後約1,748円です。実際は日々の残高、金利変更、銀行所定の計算方法で変わります。キャンペーン終了後は通常の貯蓄預金金利に戻るため、年0.880%が長期固定で続くわけではありません。
貯蓄預金は普通預金と資金を分けて管理しながら、必要時に引き出せる点が特徴です。一方、給与・年金の受取、公共料金やクレジットカード利用代金の口座振替には使えません。普通預金から定時定額で移すスイングサービス以外の振替には、別途手数料がかかる場合もあります。
新規口座開設特典は抽選と確定分を分ける
貯蓄預金口座を2026年9月7日から12月13日までに新規で申し込み、所定の期限までに開設した人の中から、3,000人にみずほポイント1,000ポイントが当たります。Web申込は12月20日までの口座開設完了、店頭申込は12月13日までの開設完了が条件です。
これは全員に付く1,000ポイントではなく、抽選特典です。ポイントは2027年3月上旬頃の予定で、2026年12月末時点にみずほマイレージクラブ、みずほダイレクト、みずほポイントモールの利用条件を満たしている必要があります。みずほポイントの有効期限は、付与月から24カ月後の月末までです。
申し込み前に見ておきたい注意点
カードは利用額を増やすために作らない
2%還元は、必要な支出を対象カードに寄せられる人ほど活かしやすい仕組みです。ポイント目的で不要な買い物を増やしたり、カード利用額を無理に膨らませたりすると、還元分より支出が大きくなります。クレジットカードには審査があり、利用代金の引落しも必要です。
金利は変動し、利息には税金がかかる
貯蓄預金の金利は市場環境などで変更される場合があります。表示金利は税引前で、利息には原則20.315%の源泉分離課税がかかります。まとまった資金を移す場合も、生活費や近い将来の支払いに必要な現金は別に残しておきたいところです。
ポイントモールの準備が遅れると受け取りに影響する
みずほ銀行アプリをキャッシュカード認証だけで利用している場合、みずほポイントモールのPマークが表示されないことがあります。対象口座の登録後、表示まで2~3営業日程度かかる場合もあるため、期限直前の手続きは避けた方が無難です。
向いている人・向かない人
| 向いている人 | 理由 |
|---|---|
| みずほ銀行を普段の決済・給与・貯蓄に使う人 | カード、口座、アプリの条件をまとめて管理しやすい |
| 必要なカード支出をみずほ楽天カードに寄せられる人 | 対象利用ならダブルポイントを活かせる |
| 生活費と目的別資金を分けたい人 | 貯蓄預金で資金を分けて管理できる |
| 向かない人 | 理由 |
|---|---|
| 期間限定の金利だけを目当てに資金を動かす人 | 期間終了後や金利変更後の条件が変わる |
| ポイントのために不要な買い物を増やす人 | 還元より支出が膨らむ可能性がある |
| 口座・カード・アプリを増やしたくない人 | 施策ごとに登録や利用条件がある |
まとめ
「ナットク!みずほ」は、みずほ銀行がカード、預金、口座開設、手数料優遇などを横断して展開する個人向けプロモーションです。目先の数字では、みずほ楽天カードの最大合計2%と、貯蓄預金の2026年9月14日から12月13日までの金利2倍が中心になります。
ただし、カードの2%は対象利用に限られ、貯蓄預金の金利も期間限定かつ税引前です。必要な支出と余裕資金の範囲で使える人にとって、条件を比較しやすくなった取り組みといえます。抽選特典や将来予告の施策は、確定した還元として家計に入れない方が安全です。