決算サマリー
| 項目 | 当中間期 | 前年同期 | 増減率 | 通期計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 21.61億円 | 22.10億円 | -2.2% | 48.50億円 | 44.6% |
| 営業利益 | 0.07億円 | 0.24億円 | -66.8% | 2.10億円 | 3.8% |
| 経常利益 | 0.08億円 | 0.26億円 | -67.1% | 2.00億円 | 4.4% |
| 中間純利益 | 0.01億円 | 0.09億円 | -89.2% | 1.20億円 | 0.8% |
| EPS | 1.10円 | 9.98円 | -89.0% | 135.67円 | 0.8% |
売上の減少幅は小さいが、営業利益率は前年同期の1.1%から0.4%へ低下した。利益計画の遅れが大きい。
セグメント
情報システムソリューションサービス事業の単一セグメントである。主要取引先の日立システムズ、NECソリューションイノベータ向け売上は過去最高だったが、その他取引先の案件遅延が全体を押し下げた。サービス別利益は非開示。
財務安全性
総資産17.31億円、純資産6.00億円、自己資本比率34.7%で、前期末の36.2%から1.5ポイント低下した。中間キャッシュ・フロー計算書は開示していない。利益水準が薄いため、下期の運転資金と案件採算を確認したい。
定量評価
| 指標 | 実績 | 見方 |
|---|---|---|
| EPS成長率 | -89.0% | 純利益の減少を反映 |
| 営業利益率 | 0.4% | 前年同期1.1%から悪化 |
| 自己資本比率 | 34.7% | 標準圏だが前期末比で低下 |
| 営業利益進捗率 | 3.8% | 通期計画据え置きに対し極めて低い |
ポジティブ要因
主要顧客向けは堅調
日立システムズとNECソリューションイノベータ向けは過去最高の売上となり、主力顧客との取引基盤は維持した。
SAP移行需要
SAP ECC6.0のサポート終了を見据えたS/4 HANA移行需要と、Web・クラウド開発需要は継続している。
リスク要因
案件の開始遅延
顧客企業が投資判断を先送りし、導入時期が後ずれした。期末までに売上計上できなければ通期未達へ直結する。
下期偏重の利益計画
通期営業利益2.10億円に対し上期実績は0.07億円。計画達成には下期だけで約2.02億円が必要になる。
顧客集中と採算
主要顧客が堅調でも、その他取引先の減少を補えなかった。売上先の拡大と案件単価、外注費の管理が同時に必要である。
業界動向との関連
DXやSAP刷新の需要はあるが、企業の投資判断が遅れると技術者の稼働率へすぐ影響する。需要テーマより受注開始時期と人員配置が利益を左右する局面だった。
株価への示唆
TOKYO PRO Marketで流動性が限定的なため、短期の株価反応より通期計画の実現可能性が重要である。上期進捗だけでは会社計画を支えられず、下期に案件遅延を取り戻した証拠が必要になる。
今期の総括
主要SIer向けの伸長はあったが、その他取引先の遅れを吸収できず、利益はほぼ損益分岐点まで縮小した。売上より利益の遅れが重い。
来期見通し
会社は売上高48.50億円、営業利益2.10億円の通期予想を据え置いた。下期の主要外取引先との関係強化と新規顧客開拓を掲げるが、達成には急な利益回復を要する。
総合判断
総合判断は弱気である。営業利益進捗率3.8%、EPS89.0%減という数値では、計画据え置きだけを前向きには評価できない。案件の再開と営業利益率の回復を確認する段階である。
出典
- CCNグループ「2026年3月期 中間決算短信〔日本基準〕(非連結)」、2025年11月12日