CCNグループ(131A) 2026年3月期 中間期 営業利益0.07億円、進捗率3.8% 主要SIer向けは堅調 SAP移行・DX需要は継続 案件開始が後ずれ 売上△2.2%、営業利益△66.8% 下期だけで通期営業利益計画の96%を稼ぐ必要 kabutrack.com

決算サマリー

項目当中間期前年同期増減率通期計画進捗率
売上高21.61億円22.10億円-2.2%48.50億円44.6%
営業利益0.07億円0.24億円-66.8%2.10億円3.8%
経常利益0.08億円0.26億円-67.1%2.00億円4.4%
中間純利益0.01億円0.09億円-89.2%1.20億円0.8%
EPS1.10円9.98円-89.0%135.67円0.8%

売上の減少幅は小さいが、営業利益率は前年同期の1.1%から0.4%へ低下した。利益計画の遅れが大きい。

セグメント

情報システムソリューションサービス事業の単一セグメントである。主要取引先の日立システムズ、NECソリューションイノベータ向け売上は過去最高だったが、その他取引先の案件遅延が全体を押し下げた。サービス別利益は非開示。

財務安全性

総資産17.31億円、純資産6.00億円、自己資本比率34.7%で、前期末の36.2%から1.5ポイント低下した。中間キャッシュ・フロー計算書は開示していない。利益水準が薄いため、下期の運転資金と案件採算を確認したい。

定量評価

指標実績見方
EPS成長率-89.0%純利益の減少を反映
営業利益率0.4%前年同期1.1%から悪化
自己資本比率34.7%標準圏だが前期末比で低下
営業利益進捗率3.8%通期計画据え置きに対し極めて低い

ポジティブ要因

主要顧客向けは堅調

日立システムズとNECソリューションイノベータ向けは過去最高の売上となり、主力顧客との取引基盤は維持した。

SAP移行需要

SAP ECC6.0のサポート終了を見据えたS/4 HANA移行需要と、Web・クラウド開発需要は継続している。

リスク要因

案件の開始遅延

顧客企業が投資判断を先送りし、導入時期が後ずれした。期末までに売上計上できなければ通期未達へ直結する。

下期偏重の利益計画

通期営業利益2.10億円に対し上期実績は0.07億円。計画達成には下期だけで約2.02億円が必要になる。

顧客集中と採算

主要顧客が堅調でも、その他取引先の減少を補えなかった。売上先の拡大と案件単価、外注費の管理が同時に必要である。

業界動向との関連

DXやSAP刷新の需要はあるが、企業の投資判断が遅れると技術者の稼働率へすぐ影響する。需要テーマより受注開始時期と人員配置が利益を左右する局面だった。

株価への示唆

TOKYO PRO Marketで流動性が限定的なため、短期の株価反応より通期計画の実現可能性が重要である。上期進捗だけでは会社計画を支えられず、下期に案件遅延を取り戻した証拠が必要になる。

今期の総括

主要SIer向けの伸長はあったが、その他取引先の遅れを吸収できず、利益はほぼ損益分岐点まで縮小した。売上より利益の遅れが重い。

来期見通し

会社は売上高48.50億円、営業利益2.10億円の通期予想を据え置いた。下期の主要外取引先との関係強化と新規顧客開拓を掲げるが、達成には急な利益回復を要する。

総合判断

総合判断は弱気である。営業利益進捗率3.8%、EPS89.0%減という数値では、計画据え置きだけを前向きには評価できない。案件の再開と営業利益率の回復を確認する段階である。

出典