決算サマリー

カネコ種苗の2027年5月期第1四半期(2026年6月1日〜8月31日)は、売上高156億95百万円(前年同期比1.0%増)、営業利益4億12百万円(同6.5%増)、経常利益4億93百万円(同12.1%増)でした。親会社株主に帰属する四半期純利益は5億35百万円(同77.5%増)です。

純利益の伸びには、投資有価証券売却益3億30百万円の計上が含まれます。営業利益の伸び率と純利益の伸び率には差があり、純利益の増加を本業の利益成長と同じものとして扱わないことが今回の読みどころです。

項目2027年5月期1Q前年同期増減率
売上高156億95百万円155億38百万円+1.0%
営業利益4億12百万円3億87百万円+6.5%
経常利益4億93百万円4億39百万円+12.1%
親会社株主に帰属する四半期純利益5億35百万円3億1百万円+77.5%
1株当たり四半期純利益48.83円27.08円—

セグメント

事業売上高前年同期セグメント利益・損失主な動き
種苗23億55百万円(+2.4%)22億99百万円2億71百万円(+4.5%)タマネギ種子の輸出は納品時期の変更で減少。ネギ種子の輸出・国内販売、キャベツ種子の輸出が堅調。
花き14億31百万円(-1.4%)14億51百万円△75百万円(前年同期は△68百万円)花苗・野菜苗の需要回復傾向に対し、天候不順で園芸農薬の需要が減少。
農材82億93百万円(-3.2%)85億69百万円4億35百万円(-3.6%)東日本の長雨で除草剤の散布機会が減少。前期に中東情勢を受けて生じた一部前倒し需要の反動もあった。
施設材36億15百万円(+12.4%)32億16百万円1億8百万円(+113.1%)中東情勢の不透明感を背景に農業資材の確保が進み、価格改定も利益率改善に寄与。

4事業の売上高合計は15,695,406千円で、連結売上高15,695,407千円との差は1千円です。セグメント利益合計740,082千円から全社費用327,414千円を控除した値と、連結営業利益412,667千円にも1千円の差があります。花き事業は増収ではなく、損失が前年同期より拡大しています。

財務と季節性

8月末の総資産は505億86百万円、純資産は272億2百万円、自己資本比率は53.8%でした。前期末比では、受取手形・売掛金や電子記録債権の減少などを主因に総資産が36億円減少しています。会社は、繁忙期が第4四半期にあるため、債権や買掛金の増減には季節性があると説明しています。

第1四半期の四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成されていません。利益の現金化を判断する材料はこの開示だけでは限られます。

通期予想と確認点

会社は通期予想を据え置き、売上高700億円、営業利益20億円、経常利益21億円、親会社株主に帰属する当期純利益16億50百万円、EPS150.46円を見込んでいます。中間期の業績予想は開示していません。第1四半期の単純進捗率は売上高22.4%、営業利益20.6%ですが、第4四半期に繁忙期を迎える事業特性があるため、進捗率だけで通期達成度を判断できません。

次の開示では、施設材の増益が続くか、農材の減収が持ち直すか、花きの損失が縮小するかを分けて確認したいところです。純利益については、投資有価証券売却益を除いた利益の動きと、通期予想に変更があるかを追います。

配当予想

2027年5月期の年間配当予想は48円(中間20円、期末28円)で、前回予想から変更ありません。

出典