決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 通期会社計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 246.7億円 | 230.05億円 | +7.2% | 1100億円 | 22.4% |
| 営業利益 | 33.87億円 | 44.62億円 | -24.1% | 135億円 | 25.1% |
| 経常利益 | 36.71億円 | 48.66億円 | -24.6% | 135億円 | 27.2% |
| 純利益 | 22.39億円 | 36.37億円 | -38.4% | 100億円 | 22.4% |
| EPS | 53.03円 | 84.09円 | -36.9% | 236.63円 | 22.4% |
純利益は親会社株主に帰属する利益です。進捗率は当期累計と同じ年度の通期計画との単純比較で、季節性は調整していません。増減率は原資料の率を使用し、百万円未満切り捨ての表示額だけで再計算すると差が出る場合があります。
セグメント
海外卸売は円安換算で増収ですが、利益は前年の5,234百万円から3,813百万円へ減少しました。北中米は野菜・花の販売が増えた一方、欧州・中近東は主要野菜などが減収。地域・品目の違いを円換算売上の伸びだけで判断できません。
| 区分 | 当期売上高(百万円) | 前年売上高(百万円) | 構成比 | 当期利益(百万円) | 前年利益(百万円) |
|---|---|---|---|---|---|
| 国内卸売 | 4,441 | 4,345 | 18.0% | 2,453 | 2,298 |
| 海外卸売 | 18,035 | 16,774 | 73.1% | 3,813 | 5,234 |
| 小売 | 932 | 942 | 3.8% | -153 | -210 |
| その他 | 1,260 | 944 | 5.1% | 64 | 20 |
売上は外部顧客向けです。セグメント利益合計6,178百万円から全社費用・未実現利益消去等2,790百万円を調整し、連結営業利益は3,387百万円となります。利益表示には1百万円、外部売上の各行合計と連結売上には2百万円の端数差があり、百万円未満の切り捨てによるものです。
財務安全性
総資産は2215.6億円、純資産は1823.84億円、自己資本比率は82.1%です。現金及び預金は前期末30,160百万円から29,008百万円へ減少し、借入金残高は5,583百万円から9,782百万円へ増えました。自己資本比率82.1%に対し、運転資金の増加も別に見ておく必要があります。四半期CF計算書は作成しておらず、現預金の減少を営業CF流出と読み替えることはできません。流動資産と流動負債の表示額から計算した流動比率は489.5%です。
定量評価
営業利益率は13.73%、前年同期は19.40%です。EPSは53.03円で、前年同期84.09円に対し-36.9%。これらは累計期間の指標で、年率換算ROE・ROICや株価を使ったPERとは異なります。
通期営業利益計画への進捗率は25.1%です。海外卸売の営業利益と売上総利益率が次の判断材料です。国内卸売の改善が続き、海外の粗利益率も戻る場合は通期増益計画の裏付けが増します。円換算売上だけが伸びる状態では、利益評価の改善は限定されます。
ポジティブ要因
国内卸売の利益は2,298百万円から2,453百万円へ増え、小売の損失も210百万円から153百万円へ縮小しました。海外卸売だけが全社の状態を代表するわけではありません。年間配当予想は90円で、前期実績85円を上回ります。
リスク要因
海外卸売は売上が増えても利益が減っています。売上原価は6,959百万円から8,103百万円へ増加しており、販売量・品種構成・人件費の改善が確認できなければ、通期営業利益135億円への道筋は弱くなります。前年の特別利益も純利益の比較に影響しているため、純利益38.4%減と本業の減益を区別します。
業界動向との関連
種苗は品種や販売時期、地域別の需要で採算が変わります。同社では円安が円換算売上を押し上げましたが、海外卸売の利益は27.1%減でした。為替の追い風が、そのまま収益の改善にはなっていません。
株価への示唆
海外卸売の営業利益と売上総利益率が次の判断材料です。国内卸売の改善が続き、海外の粗利益率も戻る場合は通期増益計画の裏付けが増します。円換算売上だけが伸びる状態では、利益評価の改善は限定されます。 株価水準との比較は別に必要で、今回の利益だけから割安・割高や目標株価は示しません。
今期の総括
海外卸売の採算低下で営業24.1%減。海外卸売は円安換算で増収ですが、利益は前年の5,234百万円から3,813百万円へ減少しました。北中米は野菜・花の販売が増えた一方、欧州・中近東は主要野菜などが減収。地域・品目の違いを円換算売上の伸びだけで判断できません。
来期見通し
ここでは現在の年度の通期計画を確認します。売上高1100億円、営業利益135億円、経常利益135億円、純利益100億円、EPS236.63円です。いずれも今回の開示で修正はありません。年間配当予想90円(中間40円・期末50円)、予想の変更なし。
総合判断
総合判断は中立です。海外卸売の営業利益と売上総利益率が次の判断材料です。国内卸売の改善が続き、海外の粗利益率も戻る場合は通期増益計画の裏付けが増します。円換算売上だけが伸びる状態では、利益評価の改善は限定されます。 決算の確認点を整理した評価で、売買の推奨ではありません。
出典
- サカタのタネ 公式決算資料:2027年5月期第1四半期決算短信〔日本基準・連結〕、2026年10月6日公表。