決算サマリー
| 項目 | 2026年4月期 | 2025年10月期 | 見方 |
|---|---|---|---|
| 純資産 | 20.38億円 | 21.31億円 | ファンド規模は小幅減 |
| 主要投資資産 | 20.06億円 | 20.93億円 | 株式・投資証券が中心 |
| 現金・預金・その他資産 | 0.32億円 | 0.38億円 | 負債控除後ベース |
| 発行済口数 | 51.8万口 | 61.6万口 | 口数は減少 |
| 100口当たり基準価額 | 393,431円 | 345,709円 | 基準価額は上昇 |
| 100口当たり分配金 | 3,200円 | 3,100円 | 分配金は小幅増 |
定量評価
| 指標 | 変化 | 見方 |
|---|---|---|
| 純資産増減率 | -4.4% | 基準価額上昇を口数減が打ち消した |
| 基準価額変化率 | +13.8% | 対象指数のパフォーマンスは良好 |
| 発行済口数変化率 | -15.9% | 需給面では資金流出を確認 |
| 分配金変化率 | +3.2% | 分配は小幅増 |
ポジティブ要因
基準価額の上昇
100口当たり基準価額は345,709円から393,431円に上昇した。運用対象の値動きとしては悪くない。
分配金の小幅増
100口当たり分配金は3,100円から3,200円へ増えた。増加幅は大きくないが、分配の水準は維持されている。
リスク要因
口数減少と流動性
発行済口数は61.6万口から51.8万口に減少した。基準価額が上がっていても、口数が減るとファンド規模は伸びにくい。売買時は出来高とスプレッドを先に確認したい。
テーマ・指数構成の偏り
MSCIジャパンカントリー指数(セレクト)に連動するため、TOPIXなど広域指数とは構成が異なる。指数の設計が合わない相場では、主要指数に劣後する可能性がある。
財務安全性
純資産は20.38億円、主要投資資産は20.06億円、現金・預金・その他資産は0.32億円だった。ETFでは企業の財務安全性ではなく、純資産規模、口数、流動性、基準価額との乖離を見る。
業界動向との関連
日本株ETF全体には資金が入りやすい局面でも、小型のテーマ型・指数連動ETFでは資金流入が限られることがある。2643は基準価額の上昇と口数減少が同時に起きており、需給面の確認が必要だ。
株価への示唆
基準価額の上昇はプラスだが、市場価格で買うなら流動性を先に見るべきである。出来高が薄いETFでは、理論上の基準価額より売買コストが効いてくる。
今期の総括
2026年4月期は、基準価額と分配金は上昇した一方、純資産と発行済口数は減少した。運用成績だけなら悪くないが、ファンドの需給はやや弱い。
来期見通し
次期は、対象指数の構成銘柄、日本株相場の広がり、ETF出来高、設定・交換の動きを確認する。基準価額が上がっても口数減少が続くなら、市場での使われ方は限定的になりやすい。
総合判断
総合判断は中立。基準価額は上昇したが、純資産と口数の減少は軽視できない。売買する場合は、価格そのものより流動性と乖離を先に確認したい。
出典
本記事は、対象ETFが開示した決算短信を基に作成しています。
- 「NEXT FUNDS MSCIジャパンカントリー指数(セレクト)連動型上場投信 決算短信」、日本株セレクトETF、開示日: 2026-06-01