決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 通期会社計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 1219.31億円 | 1170.82億円 | +4.1% | 2530億円 | 48.2% |
| 営業利益 | 142.54億円 | 140.95億円 | +1.1% | 294億円 | 48.5% |
| 経常利益 | 142.16億円 | 140.69億円 | +1.0% | 294億円 | 48.4% |
| 純利益 | 94.28億円 | 91.86億円 | +2.6% | 190億円 | 49.6% |
| EPS | 54.36円 | 52.90円 | +2.8% | 109.80円 | 49.5% |
純利益は親会社株主に帰属する利益です。進捗率は当期累計と同じ年度の通期計画との単純比較で、季節性は調整していません。増減率は原資料の率を使用し、百万円未満切り捨ての表示額だけで再計算すると差が出る場合があります。
7月7日公表の第1四半期短信との差額から計算した6~8月の単独売上高は60,577百万円、営業利益は6,301百万円です。3~5月の61,354百万円・7,953百万円に対し、売上は1.3%減、営業利益は20.8%減。季節性を含む前四半期比較であり、前年同期増減とは区別します。
セグメント
衣料はヤングカジュアルブランドやECが伸びました。雑貨は3COINSなどの売上が増えても、営業利益は5,137百万円から4,814百万円へ減少。衣料増益が雑貨の減益を補った構図です。その他は地方創生事業等で、前年は人材派遣業等が含まれるため、同じ事業構成の成長率とは扱いません。
| 区分 | 当期売上高(百万円) | 前年売上高(百万円) | 構成比 | 当期利益(百万円) | 前年利益(百万円) |
|---|---|---|---|---|---|
| 衣料 | 74,468 | 70,581 | 61.1% | 9,424 | 8,947 |
| 雑貨 | 47,366 | 46,279 | 38.8% | 4,814 | 5,137 |
| その他 | 96 | 222 | 0.1% | 0 | -20 |
売上は外部顧客向けです。セグメント利益合計14,238百万円と取引消去調整15百万円を経て、連結営業利益は14,254百万円。利益・売上の各表示額を単純合算した場合には切り捨てによる端数差があります。
財務安全性
総資産は1531.85億円、純資産は876.46億円、自己資本比率は55.5%です。営業CFは前年の12,910百万円流入から3,040百万円流出へ変わりました。仕入債務の減少12,221百万円、税金の支払い等が影響しています。現金及び現金同等物は83,851百万円を保っていますが、会計上の増益と資金の回収を分けて読む必要があります。流動資産と流動負債の表示額から計算した流動比率は258.7%です。
| CF・資金 | 当期(百万円) |
|---|---|
| 営業CF | -3,040 |
| 投資CF | -2,140 |
| 財務CF | -7,268 |
| 現金及び現金同等物 | 83,851 |
定量評価
営業利益率は11.69%、前年同期は12.04%です。EPSは54.36円で、前年同期52.90円に対し+2.8%。これらは累計期間の指標で、年率換算ROE・ROICや株価を使ったPERとは異なります。
通期営業利益計画への進捗率は48.5%です。雑貨の営業利益回復と仕入債務減少後の資金収支を確認します。衣料の好調が続く場合も、雑貨の減益が拡大すれば通期営業利益294億円の達成余地は狭まります。
ポジティブ要因
衣料事業の営業利益は9,424百万円で前年より477百万円増加しました。会社は社員インフルエンサーやパルクローゼットの顧客基盤拡大を説明しています。売上増だけでなく衣料の利益増が確認できる点が支えです。
リスク要因
雑貨は増収減益でした。全社営業利益率も前年の約12.0%から約11.7%へ下がっています。減損損失は衣料140百万円、雑貨56百万円、その他37百万円。売上拡大と店舗ごとの投資回収を同じものとして扱えません。
業界動向との関連
衣料・雑貨の小売では、EC売上の拡大と物流・店舗費用の増加を同時に見る必要があります。同社の衣料は増益ですが、雑貨は売上の伸びが利益に残らず、全社の成長率だけでは事業間の差が見えません。
株価への示唆
雑貨の営業利益回復と仕入債務減少後の資金収支を確認します。衣料の好調が続く場合も、雑貨の減益が拡大すれば通期営業利益294億円の達成余地は狭まります。 株価水準との比較は別に必要で、今回の利益だけから割安・割高や目標株価は示しません。
今期の総括
衣料が増益も雑貨減益、営業CFは流出。衣料はヤングカジュアルブランドやECが伸びました。雑貨は3COINSなどの売上が増えても、営業利益は5,137百万円から4,814百万円へ減少。衣料増益が雑貨の減益を補った構図です。その他は地方創生事業等で、前年は人材派遣業等が含まれるため、同じ事業構成の成長率とは扱いません。
来期見通し
ここでは現在の年度の通期計画を確認します。売上高2530億円、営業利益294億円、経常利益294億円、純利益190億円、EPS109.80円です。いずれも今回の開示で修正はありません。年間配当予想40円(中間実績0円・期末予想40円)、予想の変更なし。前期の期末40円は2025年9月の1対2分割後の金額です。
総合判断
総合判断は中立です。雑貨の営業利益回復と仕入債務減少後の資金収支を確認します。衣料の好調が続く場合も、雑貨の減益が拡大すれば通期営業利益294億円の達成余地は狭まります。 決算の確認点を整理した評価で、売買の推奨ではありません。
出典
- パルグループホールディングス 公式決算資料:2027年2月期中間決算短信〔日本基準・連結〕、2026年10月6日公表。
- パルグループホールディングス、2026年7月7日公表の2027年2月期第1四半期決算短信。単独四半期の計算に使用。