決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 会社計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 1934.60億円 | 1869.27億円 | +3.5% | 2600.00億円 | 74.4% |
| 営業利益 | 81.68億円 | 60.90億円 | +34.1% | 78.00億円 | 104.7% |
| 経常利益 | 95.99億円 | 72.65億円 | +32.1% | 94.00億円 | 102.1% |
| 純利益 | 63.18億円 | 50.35億円 | +25.5% | 59.00億円 | 107.1% |
| EPS | 99.06円 | 78.44円 | +26.3% | 92.85円 | 106.7% |
純利益は親会社株主に帰属する利益です。対象期間は2025年12月~2026年8月。進捗率は同じ年度の通期計画との単純比較です。
中間期短信との差額から、6~8月の単独売上は63,788百万円、営業利益713百万円となります。第1四半期も使って求めた3~5月の売上63,429百万円、営業利益2,915百万円に対し、売上は0.6%増、営業利益は75.5%減。累計増益と単独四半期の変化は別に読み、季節性を含む前四半期比較だけで事業の悪化を断定しません。
セグメント
| 区分 | 当期売上(百万円) | 前年売上(百万円) | 構成比 | 当期利益(百万円) | 前年利益(百万円) |
|---|---|---|---|---|---|
| エネルギー&ソリューションズ | 93,688 | 93,012 | 48.4% | 5,039 | 4,633 |
| エンジニアリング&メンテナンス | 28,160 | 25,686 | 14.6% | 2,879 | 2,717 |
| ハウジング | 35,039 | 31,098 | 18.1% | 810 | 214 |
| カーライフサポート | 12,686 | 13,179 | 6.6% | -307 | -807 |
| アニマルヘルスケア | 18,383 | 17,862 | 9.5% | -293 | -319 |
| プロパティ | 4,776 | 4,992 | 2.5% | 357 | 63 |
| その他 | 568 | 943 | 0.3% | 30 | 14 |
売上は外部顧客向けです。区分売上の表示合計193,300百万円に対し、開示合計は193,303百万円で、3百万円の切り捨て差があります。調整額157百万円を加えた連結売上は193,460百万円。区分利益計8,515百万円から調整額346百万円を引いた表示と連結営業利益8,168百万円にも1百万円の端数差があります。カーライフ・アニマルは改善しても赤字です。
エネルギーは器具・工事販売や電力事業が伸び、工事は大型案件の進捗で増収増益となりました。住宅は販売棟数と施工を伴う部資材販売が増加。自動車では前年の中古車在庫処分の影響が解消され、損失が縮小しました。プロパティは保有資産の売却と賃貸収入が利益に寄与しています。
財務安全性
総資産2,214.54億円、純資産975.06億円、自己資本比率43.1%。流動資産90,048百万円と流動負債57,213百万円から、流動比率は157.4%です。
営業CFは前年の11,385百万円から1,642百万円へ減少しました。投資CFは12,797百万円の流出で、営業CFとの差額は11,155百万円の資金流出です。財務CF6,049百万円の流入を伴っています。営業CFでは仕入債務の減少2,687百万円や棚卸資産の増加2,221百万円などが資金を使い、投資CFでは有形固定資産取得10,609百万円が主な支出でした。
| 資金指標 | 当期(百万円) |
|---|---|
| 営業CF | 1,642 |
| 投資CF | −12,797 |
| 財務CF | 6,049 |
| 現金及び現金同等物期末残高 | 26,405 |
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象・補足 | 見方 |
|---|---|---|---|
| EPS成長率 | +26.3% | 99.06円、前年78.44円 | 1株利益は増加 |
| 営業利益率 | 4.22% | 前年3.26% | 売上の伸びを上回る増益 |
| ROIC | 開示なし | 今回の短信に記載なし | 税率・投下資本の前提を置く推計は行わない |
| PER推移 | 記載なし | 今回の短信に株価観測値なし | 現在の倍率・過去レンジは算出しない |
利益率とEPSは改善していますが、営業CFは減少しています。累計利益の計画超過と資金創出は別に評価し、今回の利益だけから価格の割安さや目標株価を示しません。
ポジティブ要因
住宅の採算改善
ハウジングの区分利益は214百万円から810百万円へ増加しました。住宅の販売棟数と、施工を伴う部資材販売の増加が寄与しています。
工事の増収増益
エンジニアリング&メンテナンスは売上28,160百万円、区分利益2,879百万円。大型工事の進捗などで売上・利益が前年を上回りました。
自動車の損失縮小
カーライフの損失は807百万円から307百万円へ縮小。前年の中古車在庫処分の影響が解消されました。黒字化には至っていませんが、全社増益に寄与しています。
リスク要因
赤字事業と評価益
カーライフは307百万円、アニマルは293百万円の営業損失です。また、経常利益には為替予約に係るデリバティブ評価益1,021百万円が含まれ、前年699百万円から増加しています。本業の増益と評価益を区別し、原材料価格や金利、評価益の変動を確認します。
投資資金と借入
営業CFと投資CFの合計は111.55億円の流出です。利益が増えても投資支出を営業資金で賄えておらず、借入負担と運転資金の回収が次の確認点になります。
予想の前提
累計営業利益81.68億円に対し通期予想は78億円です。据え置きの詳細前提は説明されておらず、第4四半期の採算・費用を累計進捗だけで推測できません。
業界動向との関連
サーラはガス・電力と工事、住宅、自動車、動物医薬品、不動産を組み合わせています。エネルギーの販売価格には原料費調整があり、ガス販売額だけで需要や採算を判断できません。今回は住宅の増益と自動車の損失縮小も全社利益に寄与しており、事業ごとの動きを分けて見る必要があります。
株価への示唆
工事・住宅の採算が続くか、カーライフ・アニマルが黒字化するか、増益が営業CFに残るかを確認します。累計利益が通期計画を超えていても、予想修正や翌期増益を自動的に見込む内容ではありません。
今期の総括
営業利益は34.1%増え、住宅の採算改善と自動車の損失縮小が寄与しました。一方、営業CFは前年を下回り、設備・運転資金への支出が利益の改善と並行しています。通期計画の超過だけでは、この資金面の課題は解消しません。
来期見通し
ここでは今期の通期予想を確認します。売上高2,600億円、営業利益78億円、経常利益94億円、純利益59億円、EPS92.85円で、7月7日公表予想から変更はありません。年間配当予想34円(中間実績16円・期末予想18円)も据え置きです。
単純な計画との差額では、第4四半期の営業損益は368百万円の赤字となる計算です。今回の短信では、その差額に相当する費用・採算の詳細前提は説明されておらず、進捗超過をそのまま上方修正の予告として扱いません。
総合判断
総合判断は中立です。工事・住宅の採算が続くか、カーライフ・アニマルが黒字化するか、増益が営業CFに残るかを確認します。累計利益が通期計画を超えていても、予想修正や翌期増益を自動的に見込む内容ではありません。
出典
- サーラコーポレーション 公式IRライブラリ:2026年11月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)、2026年10月6日公表。
- 同社2026年11月期中間決算短信(7月7日公表)・第1四半期決算短信(4月7日公表)。単独四半期の計算に使用。