サーラコーポレーション(2734)2026年11月期第3四半期|決算発表営業利益 81.68億円通期予想78億円を超過|予想は据え置き営業CF16.42億円|利益と資金回収を確認住宅の増益と、2事業の赤字を分けて読むkabutrack.com

決算サマリー

項目当期実績前年同期増減率会社計画進捗率
売上高1934.60億円1869.27億円+3.5%2600.00億円74.4%
営業利益81.68億円60.90億円+34.1%78.00億円104.7%
経常利益95.99億円72.65億円+32.1%94.00億円102.1%
純利益63.18億円50.35億円+25.5%59.00億円107.1%
EPS99.06円78.44円+26.3%92.85円106.7%

純利益は親会社株主に帰属する利益です。対象期間は2025年12月~2026年8月。進捗率は同じ年度の通期計画との単純比較です。

中間期短信との差額から、6~8月の単独売上は63,788百万円、営業利益713百万円となります。第1四半期も使って求めた3~5月の売上63,429百万円、営業利益2,915百万円に対し、売上は0.6%増、営業利益は75.5%減。累計増益と単独四半期の変化は別に読み、季節性を含む前四半期比較だけで事業の悪化を断定しません。

セグメント

区分当期売上(百万円)前年売上(百万円)構成比当期利益(百万円)前年利益(百万円)
エネルギー&ソリューションズ93,68893,01248.4%5,0394,633
エンジニアリング&メンテナンス28,16025,68614.6%2,8792,717
ハウジング35,03931,09818.1%810214
カーライフサポート12,68613,1796.6%-307-807
アニマルヘルスケア18,38317,8629.5%-293-319
プロパティ4,7764,9922.5%35763
その他5689430.3%3014

売上は外部顧客向けです。区分売上の表示合計193,300百万円に対し、開示合計は193,303百万円で、3百万円の切り捨て差があります。調整額157百万円を加えた連結売上は193,460百万円。区分利益計8,515百万円から調整額346百万円を引いた表示と連結営業利益8,168百万円にも1百万円の端数差があります。カーライフ・アニマルは改善しても赤字です。

エネルギーは器具・工事販売や電力事業が伸び、工事は大型案件の進捗で増収増益となりました。住宅は販売棟数と施工を伴う部資材販売が増加。自動車では前年の中古車在庫処分の影響が解消され、損失が縮小しました。プロパティは保有資産の売却と賃貸収入が利益に寄与しています。

財務安全性

総資産2,214.54億円、純資産975.06億円、自己資本比率43.1%。流動資産90,048百万円と流動負債57,213百万円から、流動比率は157.4%です。

営業CFは前年の11,385百万円から1,642百万円へ減少しました。投資CFは12,797百万円の流出で、営業CFとの差額は11,155百万円の資金流出です。財務CF6,049百万円の流入を伴っています。営業CFでは仕入債務の減少2,687百万円や棚卸資産の増加2,221百万円などが資金を使い、投資CFでは有形固定資産取得10,609百万円が主な支出でした。

資金指標当期(百万円)
営業CF1,642
投資CF−12,797
財務CF6,049
現金及び現金同等物期末残高26,405

定量評価

指標直近実績比較対象・補足見方
EPS成長率+26.3%99.06円、前年78.44円1株利益は増加
営業利益率4.22%前年3.26%売上の伸びを上回る増益
ROIC開示なし今回の短信に記載なし税率・投下資本の前提を置く推計は行わない
PER推移記載なし今回の短信に株価観測値なし現在の倍率・過去レンジは算出しない

利益率とEPSは改善していますが、営業CFは減少しています。累計利益の計画超過と資金創出は別に評価し、今回の利益だけから価格の割安さや目標株価を示しません。

ポジティブ要因

住宅の採算改善

ハウジングの区分利益は214百万円から810百万円へ増加しました。住宅の販売棟数と、施工を伴う部資材販売の増加が寄与しています。

工事の増収増益

エンジニアリング&メンテナンスは売上28,160百万円、区分利益2,879百万円。大型工事の進捗などで売上・利益が前年を上回りました。

自動車の損失縮小

カーライフの損失は807百万円から307百万円へ縮小。前年の中古車在庫処分の影響が解消されました。黒字化には至っていませんが、全社増益に寄与しています。

リスク要因

赤字事業と評価益

カーライフは307百万円、アニマルは293百万円の営業損失です。また、経常利益には為替予約に係るデリバティブ評価益1,021百万円が含まれ、前年699百万円から増加しています。本業の増益と評価益を区別し、原材料価格や金利、評価益の変動を確認します。

投資資金と借入

営業CFと投資CFの合計は111.55億円の流出です。利益が増えても投資支出を営業資金で賄えておらず、借入負担と運転資金の回収が次の確認点になります。

予想の前提

累計営業利益81.68億円に対し通期予想は78億円です。据え置きの詳細前提は説明されておらず、第4四半期の採算・費用を累計進捗だけで推測できません。

業界動向との関連

サーラはガス・電力と工事、住宅、自動車、動物医薬品、不動産を組み合わせています。エネルギーの販売価格には原料費調整があり、ガス販売額だけで需要や採算を判断できません。今回は住宅の増益と自動車の損失縮小も全社利益に寄与しており、事業ごとの動きを分けて見る必要があります。

株価への示唆

工事・住宅の採算が続くか、カーライフ・アニマルが黒字化するか、増益が営業CFに残るかを確認します。累計利益が通期計画を超えていても、予想修正や翌期増益を自動的に見込む内容ではありません。

今期の総括

営業利益は34.1%増え、住宅の採算改善と自動車の損失縮小が寄与しました。一方、営業CFは前年を下回り、設備・運転資金への支出が利益の改善と並行しています。通期計画の超過だけでは、この資金面の課題は解消しません。

来期見通し

ここでは今期の通期予想を確認します。売上高2,600億円、営業利益78億円、経常利益94億円、純利益59億円、EPS92.85円で、7月7日公表予想から変更はありません。年間配当予想34円(中間実績16円・期末予想18円)も据え置きです。

単純な計画との差額では、第4四半期の営業損益は368百万円の赤字となる計算です。今回の短信では、その差額に相当する費用・採算の詳細前提は説明されておらず、進捗超過をそのまま上方修正の予告として扱いません。

総合判断

総合判断は中立です。工事・住宅の採算が続くか、カーライフ・アニマルが黒字化するか、増益が営業CFに残るかを確認します。累計利益が通期計画を超えていても、予想修正や翌期増益を自動的に見込む内容ではありません。

出典

  • サーラコーポレーション 公式IRライブラリ:2026年11月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)、2026年10月6日公表。
  • 同社2026年11月期中間決算短信(7月7日公表)・第1四半期決算短信(4月7日公表)。単独四半期の計算に使用。