決算サマリー
| 項目 | 2027年3月期中間実績 | 前年同期 | 増減率 | 修正後の通期予想 | 中間進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 199億60百万円 | 181億36百万円 | +10.1% | 410億60百万円 | 48.6% |
| 営業利益 | 8億47百万円 | 9億86百万円 | -14.0% | 20億円 | 42.4% |
| 経常利益 | 9億1百万円 | 10億35百万円 | -12.9% | 20億70百万円 | 43.5% |
| 親会社株主に帰属する中間純利益 | 3億62百万円 | 5億40百万円 | -33.0% | 10億70百万円 | 33.8% |
| EPS | 17.64円 | 26.32円 | -33.0% | 52.08円 | 33.9% |
通期予想に対する単純進捗率は売上高48.6%、営業利益42.4%、純利益33.8%です。外食企業は季節性や下期の費用発生もあるため、進捗率だけで達成可否は判断できません。
セグメント
| 事業 | 中間期売上高 | 前年同期 | 増減額 | 前年同期比 |
|---|---|---|---|---|
| 焼肉 | 110億94百万円 | 107億98百万円 | +2億96百万円 | +2.7% |
| 焼鳥 | 21億22百万円 | 19億58百万円 | +1億64百万円 | +8.4% |
| レストラン | 54億12百万円 | 46億35百万円 | +7億77百万円 | +16.8% |
| その他 | 13億31百万円 | 7億45百万円 | +5億86百万円 | +78.7% |
開示上の4事業の売上合計は199億59百万円で、連結売上高より1百万円少なくなります。百万円未満切捨てによる差です。全事業が増収で、レストランとその他の伸びが目立ちますが、事業別利益はこの中間短信に示されていません。売上拡大が利益改善にもつながったとは言えず、増収と減益が同時に起きています。
利益と会社予想の修正
売上高は前年同期を18億24百万円上回りましたが、営業利益は1億39百万円減りました。営業利益率は前年同期の約5.4%から約4.2%へ1.2ポイント低下しています。会社は原材料価格、人件費などの上昇と店舗運営コストの増加を減益要因として挙げました。中間純利益には減損損失1億81百万円を含み、特別損失合計は前年同期の1億円から2億30百万円に増えています。
同日公表の通期予想修正では、売上高を411億円から410億60百万円へ小幅に引き下げる一方、営業利益は25億円から20億円へ20.0%減、経常利益は25億40百万円から20億70百万円へ18.5%減、純利益は14億50百万円から10億70百万円へ26.2%減としました。売上計画をほぼ維持したまま利益計画を大きく下げた点に、足元のコスト圧力が表れています。会社はコスト上昇が下期も続くとの見通しを示しています。
財務安全性
2026年9月末の総資産は292億25百万円で、2026年3月末から4億27百万円減少しました。純資産は225億30百万円、自己資本比率は77.1%で、同3月末の75.9%から上昇しています。中間短信には中間キャッシュ・フロー計算書がなく、営業CFやフリーCFは確認できません。利益の落ち込みと現金及び預金の減少を、通期の資金収支で見直す必要があります。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| EPS成長率 | -33.0% | 前年中間期比 | 純利益の減少と同じ方向です。 |
| ROIC | 開示なし | 中間短信に記載なし | 投下資本の前提がそろわず、簡易推計は行っていません。 |
| PER推移 | 未算定 | 2026年10月5日の株価・過去レンジ | 本稿では市場データを使った比較をしていません。 |
中間期の営業利益率低下に加え、会社予想も減額されました。下期は売上の伸びそのものより、コストを吸収して利益率を戻せるかが問われます。
ポジティブ要因
全事業が増収
焼肉、焼鳥、レストラン、その他の各事業が前年同期を上回りました。レストラン事業は16.8%増、その他は78.7%増ですが、事業別利益は開示されていません。
売上計画はほぼ維持
通期売上高予想は411億円から410億60百万円への修正にとどまりました。会社は需要と売上の前提を大きく崩していませんが、利益率の回復は別に確認が要ります。
財務基盤
自己資本比率は77.1%で、2026年3月末より1.2ポイント上昇しました。借入依存度を高めずに出店・改装を続けられるか、今後のキャッシュ・フローと合わせて見ます。
リスク要因
コスト高による利益率低下
会社は原材料価格、人件費、店舗運営コストの上昇を説明しています。中間期の営業利益率は約4.2%まで低下しており、下期もコストが続けば修正後予想への到達が難しくなります。
減損を含む特別損失
中間期の減損損失は1億81百万円で、前年同期の79百万円から増えました。営業減益とは分けて読む必要がありますが、店舗資産の収益性を確認する材料です。
下期利益のハードル
修正後の通期営業利益20億円に対し、中間期実績は8億47百万円です。単純差額では下期に11億53百万円が必要で、上期の実績を上回る利益を積み上げる計画になっています。
業界動向との関連
外食では客数・客単価だけでなく、食材や人件費の上昇を価格改定と商品構成で吸収できるかが利益を左右します。あみやき亭では4事業すべてが増収でも営業減益となりました。同業各社との比較より先に、既存店動向、店舗数、利益率の改善を次の開示で追いたい内容です。
株価への示唆
総合判断は中立です。売上の伸びと全事業の増収は下支えですが、利益率の低下と通期予想の減額が同時に出たため、売上成長だけで評価を高めにくい決算です。修正後EPS予想は52.08円。PERや株価反応は観測日の市場データで別途確認する必要があり、本稿では評価倍率を置いていません。次の焦点は下期の営業利益率が改善するか、そして会社予想に対する進捗です。
配当
中間配当は1株17円で実績が確定しました。2027年3月期の期末17円、年間34円の会社予想に変更はありません。配当予想は利益計画修正後も据え置かれています。
出典
- あみやき亭「2027年3月期第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)」2026年10月5日
- あみやき亭「第2四半期(累計)連結業績予想と実績値との差異及び通期業績予想の修正に関するお知らせ」2026年10月5日
- あみやき亭 公式IR・財務情報