オーミケンシ(3111) 2027年3月期第1四半期 営業黒字化、最終損失は継続 売上高6.21億円 純損失0.47億円 会社の決算開示に基づく実績・予想 kabutrack.com

決算サマリー

項目当期実績前年同期増減率
売上高6.21億円7.02億円-11.4%
営業利益0.33億円-0.13億円黒字転換
経常利益-0.17億円-0.81億円損失縮小
純利益-0.47億円-1.01億円損失縮小
EPS-8.48円-16.49円損失縮小

セグメント

事業売上高(百万円)前年同期(百万円)セグメント損益(百万円)
繊維318368-30
不動産263261165
その他3971-5

食品事業は撤退により重要性が低下し、今期からその他へ含めています。前年の数値も同じ区分へ組み替えられています。全社費用などの調整後の営業利益は33百万円で、セグメント利益の単純合計とは異なります。百万円未満の切捨てによる端数差もあります。

定量評価

不動産は165百万円のセグメント利益を確保しましたが、繊維は30百万円、その他は5百万円の損失です。全社では営業黒字に戻ったものの、経常段階・純利益段階では赤字が残ります。赤字から黒字への変化を通常の増益率で表示することはできません。

ポジティブ要因

前年同期に比べ繊維の損失は43百万円から30百万円へ、その他の損失は20百万円から5百万円へ縮小しました。不動産の利益を維持したうえで、赤字部門の損失圧縮が営業段階の改善につながっています。

リスク要因

売上高は11.4%減少しており、営業黒字化だけでは成長への転換を示しません。事業撤退損28百万円などもあり、純損失が続きました。財務の厚みが小さいため、借入負担や追加損失、事業整理に伴う費用を継続して見る必要があります。継続企業の前提に関する注記は「該当事項なし」です。

財務安全性

総資産149.80億円、純資産13.82億円、自己資本比率9.2%で、前期末の9.5%から低下しました。現金及び預金は3.89億円です。第1四半期のキャッシュ・フロー計算書は作成されていないため、営業CFなどは推計しません。

業界動向との関連

同社は繊維に加え不動産収益を持ちます。繊維の売上減と不動産利益の安定を分けて考える必要があり、繊維市況だけでは会社全体の利益を説明できません。

株価への示唆

営業黒字化は改善の事実ですが、最終損失と低い自己資本比率も同時に残ります。発表日は10月22日でも対象期間は4~6月であり、直近の7~9月実績と混同できません。株価反応や割安性をこの決算だけから判断することはできません。

今期の総括

4~6月期は減収ながら営業損益が改善しました。不動産利益と赤字部門の損失圧縮が支えとなった一方、経常損失・純損失は解消していません。

来期見通し

2027年3月期の会社予想は売上高32億円、営業利益2.80億円、経常利益1.10億円、純利益2.10億円、EPS26.76円で、8月7日公表値から変更していません。普通株式の中間配当予想は0円、期末・年間予想は未定です。種類株式の配当とは区別します。

総合判断

評価は弱気です。営業黒字への改善は確認できますが、減収、最終赤字、9.2%の自己資本比率が残ります。繊維の損失縮小が続くか、事業整理後の資金・利益が安定するかを確かめる段階です。

出典

銘柄分析・過去の決算