決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 会社計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 541.31億円 | 523.72億円 | +3.4% | 600億円 | 該当なし |
| 営業利益 | 41.24億円 | 39.46億円 | +4.5% | 51億円 | 該当なし |
| 経常利益 | 35.08億円 | 35.24億円 | -0.5% | 42億円 | 該当なし |
| 純利益 | 20.46億円 | 23.50億円 | -13.0% | 26億円 | 該当なし |
| EPS | 286.59円 | 335.91円 | -14.7% | 350.38円 | 該当なし |
通期決算では会社計画欄に次期予想を置いているため、進捗率は該当なしとしています。前年比などが非開示の場合は、決算短信側で前年実績または増減率が示されていないことを意味します。
セグメント
G-アンビションDXは「賃貸DX」「売買DX」「その他」の事業領域を展開している。主力の賃貸DXでは、プロパティマネジメントの管理戸数が28,427戸、サブリース管理戸数が16,437戸、入居率が98.4%となった。開示上は事業別の数値が示されており、プロパティマネジメントは売上高236.56億円・セグメント利益31.70億円、賃貸仲介は売上高10.83億円・セグメント利益0.79億円、売買DXインベストは売上高279.16億円・セグメント利益36.30億円だった。
その他事業は売上高14.75億円、セグメント損失1.47億円。ライフライン事業の人材採用など先行投資が重荷となった。セグメント利益の合計と連結営業利益には調整額が含まれるため、各事業の動向と連結利益は分けて見る必要がある。
財務安全性
財務安全性では、総資産458.61億円、純資産97.71億円、自己資本比率21.2%を確認します。営業CFは5.40億円、投資CFはマイナス36.82億円、財務CFは41.40億円、現金及び現金同等物の期末残高は95.02億円でした。訂正の主因は非現金の減損損失と繰延税金資産の取崩しであり、キャッシュ・フローの数値は変わっていません。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| EPS成長率 | -14.7% | 当期EPSと前年同期EPS | 純利益の減少を反映し、EPSも前年を下回りました。 |
| ROE | 22.6% | 決算短信の収益性指標 | 自己資本に対する利益効率を確認する材料です。 |
| ROIC | 直接記載なし | 営業利益・総資産など | 投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。 |
| PER推移 | 市場データ未反映 | 過去レンジとの比較は未実施 | 株価評価では別途市場データの確認が必要です。 |
営業利益率は7.6%、総資産経常利益率は8.2%です。営業利益と純利益の方向を分けて確認することで、一時要因だけに引きずられない評価ができます。
ポジティブ要因
営業利益の変化
営業利益は41.24億円、前年比は+4.5%です。増益そのものより、営業利益率7.6%が次の四半期でも保てるかが見られます。
売上規模の確認
売上高は541.31億円、前年比は+3.4%です。売上だけで評価する局面ではなく、営業利益と営業CFにどう落ちるかを合わせて見ます。
財務基盤
自己資本比率は21.2%、純資産は97.71億円です。訂正後は純資産が減少しましたが、自己資本比率は21.2%で前年と同水準です。案件ごとの採算や運転資金の振れとは分けて評価します。
リスク要因
利益率とキャッシュのずれ
営業キャッシュ・フローは5.40億円でした。投資CFがマイナス36.82億円、財務CFが41.40億円となっており、投資と借入を含む資金繰りの動きは大きいです。会計上の利益だけでなく、販売用不動産への投資と資金調達の持続性を確認する必要があります。
子会社の収益計画と減損
連結子会社DRAFTの営業損失と事業再構築に伴い、のれんの未償却残高23.83億円を減損損失として計上し、繰延税金資産0.29億円を取り崩しました。いずれも非現金項目ですが、子会社の収益計画やグループ管理の実効性を今後も確認する必要があります。
市場評価の変動可能性
営業利益は増えたものの、訂正後の純利益は減益となりました。減損の再発有無、その他事業の赤字縮小、営業CFの安定が同じ方向にそろうまで、市場評価は振れやすい状況です。
業界動向との関連
不動産賃貸管理・賃貸仲介・投資用不動産販売をまたぐため、同業比較では事業構成の違いに注意が必要です。今回の決算では賃貸DXの利益成長が支えとなる一方、売買DXは減益、その他事業は損失となりました。今後は各事業の利益と営業CFが連結利益にどうつながるかを確認します。
株価への示唆
中立評価でも、見る場所ははっきりしています。営業利益率7.6%と賃貸DXの伸びは材料ですが、訂正後の純利益は減損などにより20.46億円、ROEは22.6%です。次は減損の再発がないか、その他事業の損失が縮小するか、営業CFが安定するかを確認します。補足市場データ未取得のため、理論株価の算定は保留します。
今期の総括
今期は売上高541.31億円(+3.4%)、営業利益41.24億円(+4.5%)、親会社株主に帰属する当期純利益20.46億円(-13.0%)となりました。賃貸DXのプロパティマネジメントは増収増益でしたが、売買DXは減益、その他事業は損失でした。加えて、DRAFTに係る減損損失23.83億円と繰延税金資産0.29億円の取崩しにより、最終利益は訂正前から下振れています。営業利益と純利益の方向が異なる理由を特別損益や税効果と分けて読む必要があります。
来期見通し
来期または通期見通しでは、売上高600億円、営業利益51億円、経常利益42億円、純利益26億円、EPS350.38円が示されています。会社予想は前提です。増収計画より、営業利益率と営業CFがその計画に届く形になっているかを次の開示で確認します。
総合判断
総合判断は中立。判断の根拠は、売上高541.31億円、営業利益41.24億円、訂正後の純利益20.46億円、ROE22.6%という主要数値です。本業の営業利益は伸びた一方、子会社の減損などで最終利益は減少しました。次回は減損後の収益計画、その他事業の損失、営業CF、EPSを確認したいところです。
訂正開示の反映
G-アンビションDXは2026-09-01に「(訂正・数値データ訂正)「2026年6月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」の一部訂正について」を開示したため、この記事は訂正後の内容を反映しています。
訂正理由は、本日公表いたしました「特別損失の計上並びに(訂正)「2026 年6月期決算短信〔日本基 準〕(連結)」、「2026 年6月期通期連結業績予想と実績値との差異に関するお知らせ」及び 「2026 年6月期決算説明資料」の一部訂正について」に記載のとおり、特別損失を計上するこ ととなったことによるものであります。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 「2026年6月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」、G-アンビションDX、開示日: 2026-08-13
- 「特別損失の計上並びに決算短信等の一部訂正について」、G-アンビションDX、開示日: 2026-09-01
- 「(訂正・数値データ訂正)「2026年6月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」の一部訂正について」、G-アンビションDX、開示日: 2026-09-01