決算サマリー

項目2027年2月期1Q前年同期増減額前年同期比通期予想進捗率
売上高6,368.86億円2,725.30億円+3,643.56億円+133.7%2兆5,550億円24.9%
EBITDA394.80億円170.47億円+224.33億円+131.6%1,623億円24.3%
営業利益242.29億円124.67億円+117.62億円+94.3%994億円24.4%
経常利益243.90億円130.59億円+113.31億円+86.8%981億円24.9%
親会社株主に帰属する四半期純利益134.77億円111.12億円+23.65億円+21.3%415億円32.5%
EPS29.75円45.66円-15.91円-34.8%91.62円

進捗率は第1四半期実績を会社の通期予想で割った単純計算です。季節性や統合費用を含むため、25%前後という水準だけで通期達成を判断することはできません。

売上高の急増はウエルシア統合が主因

売上高は前年同期の2,725.30億円から6,368.86億円へ、3,643.56億円増(前年同期比133.7%増)となりました。2025年12月1日にウエルシアホールディングスを完全子会社化し、その業績が当四半期に加わっています。したがって、この増収率は既存事業だけの成長率ではなく、連結範囲の拡大を含む数字です。

2026年5月末の国内直営店舗数は5,665店、このうち調剤店舗は3,324店でした。第1四半期には36店を開店し、47店を閉店しています。海外は37店です。今後は単純な店舗数より、統合後の既存店売上、粗利率、販管費の効率化が焦点になります。

増益でも営業利益率は低下

営業利益は前年同期の124.67億円から242.29億円へ、117.62億円増(同94.3%増)でした。ただし、営業利益率は前年同期の4.6%から3.8%へ約0.8ポイント低下しています。売上の伸びに対して利益の伸びが小さく、統合後の事業構成やコスト増を吸収できるかが次回以降の確認点です。

経常利益は243.90億円(同86.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は134.77億円(同21.3%増)でした。純利益の伸びが営業利益を下回り、株式数も大きく増えたため、EPSは45.66円から29.75円へ低下しました。

単一セグメントで事業別利益は非開示

同社は「医薬品・化粧品等を中心とした物販事業」の単一セグメントであり、決算短信ではセグメント情報を省略しています。ドラッグストア、調剤などの事業別売上高・営業利益を推測して配分することはできません。連結全体の売上高は6,368.86億円、営業利益は242.29億円です。

通期予想と配当予想

2027年2月期の会社予想は据え置かれています。

項目通期予想前期比
売上高2兆5,550億円+76.1%
EBITDA1,623億円+74.0%
営業利益994億円+57.7%
経常利益981億円+55.5%
親会社株主に帰属する当期純利益415億円-2.7%
EPS91.62円

年間配当予想は1株48円で、中間24円、期末24円です。2025年9月1日付で1株を5株に分割しているため、分割前の配当額との比較には調整が必要です。

財務と今後の確認点

2026年5月末の総資産は1兆6,883.87億円、純資産は8,975.49億円、自己資本比率は51.9%でした。前期末の53.1%から1.2ポイント低下しています。第1四半期短信ではキャッシュ・フロー計算書を作成していないため、統合後の運転資本や投資負担は中間決算で確認する必要があります。

次回決算で特に見たいのは、①統合後の営業利益率、②既存店売上と商品構成、③店舗再編と統合費用、④営業キャッシュ・フロー、⑤通期純利益計画に対する進捗です。大幅増収・増益という見出しだけでなく、統合後の収益性が改善するかが評価の分かれ目になります。

期中レビュー完了の反映

ツルハHDは2026-07-14に「2027 年2月期第1四半期決算短信(監査法人による期中レビューの完了)」を開示しました。この記事は、監査法人による期中レビューが完了した同決算短信を反映しています。業績数値の訂正を示す開示ではありません。

出典