決算サマリー
| 項目 | 2027年2月期中間 | 前年中間期 | 増減率・比較 |
|---|---|---|---|
| 営業収益 | 145.10百万円 | 109.94百万円 | +32.0% |
| 有価証券売買等損益 | 136.90百万円 | 98.04百万円 | +39.6% |
| 営業利益・経常利益・中間純利益 | 142.08百万円 | 107.34百万円 | +32.3% |
| 営業費用 | 3.02百万円 | 2.60百万円 | +16.0% |
| 純資産(前期末比) | 1,095.06百万円 | 952.99百万円 | +14.9% |
| 発行済口数(前期末比) | 130万口 | 130万口 | 増減なし |
| 100口当たり基準価額 | 84,236円 | 73,307円 | +14.9% |
損益の前年中間期は2025年3月27日から9月26日まで、当期は2026年2月21日から8月20日までです。基準価額は各期末の値です。当中間計算期間に分配金の支払いはありませんでした。
当期の営業収益のうち、有価証券売買等損益は1億3,690万円で約94%を占めました。国内株式の値動きが収益を大きく左右する構造です。営業費用は302万円。受託者報酬16.9万円、委託者報酬281.0万円などで、営業収益の約2.1%に当たります。
セグメント
ETFのため、事業会社の報告セグメントやセグメント利益はありません。2026年8月20日時点の資産内訳は、株式10億8,533万円(純資産比99.1%)、現金・預金その他(負債控除後)900万円(同0.9%)でした。個別銘柄や業種ごとの損益は、この中間決算短信では開示されていません。
財務安全性
総資産は11億2,230万円、負債は2,724万円、純資産は10億9,506万円です。ETFでは事業会社の自己資本比率や有利子負債をそのまま当てはめず、純資産の変化、設定・解約、基準価額と市場価格の乖離を見ます。当中間期は設定・解約ともゼロで、発行済口数は130万口のまま。純資産の増加は口数増によるものではありません。
定量評価
株式運用の収益は1億4,208万円で前年中間期比32.3%増。100口当たり基準価額は前期末比14.9%上昇しました。2026年2月期の分配金は100口当たり980円。これを現金で受け取り、再投資しない前提なら、前期末の基準価額73,307円に対する2026年8月20日までの単純リターンは約16.2%です(税引前、分配金再投資なし)。
PER、EPS、ROE、ROICは事業会社向けの指標で、このETFの運用成績を測る用途には適しません。運用会社はTOPIX(配当込み)をベンチマークに掲げていますが、この決算短信にベンチマークとの比較はなく、指数に対する超過リターンは評価できません。
ポジティブ要因
純資産は口数を増やさず拡大
純資産は前期末から1億4,207万円増えました。発行済口数が変わらず、基準価額が14.9%上昇しているため、主因は運用資産の値上がりとみられます。
運用損益は前年中間期を上回る
有価証券売買等損益は1億3,690万円と前年中間期比39.6%増でした。受取配当金は816万円で前年の1,180万円を下回りましたが、売買損益の伸びが運用収益を押し上げています。
リスク要因
株式相場への依存が大きい
株式が純資産の99.1%を占め、有価証券売買等損益は営業収益の約94%です。グロース株が売られる局面では、基準価額と純資産が同時に下がる可能性があります。上期の利益だけで運用力が続くとは判断できません。
ベンチマークに勝ったかは未確認
このETFは指数連動型ではなく、TOPIX(配当込み)を上回る運用成果を目指すアクティブ運用です。中間短信には期間中のベンチマーク騰落率が載っていないため、基準価額の上昇だけでは相対的な運用成績を測れません。
市場価格は基準価額とずれることがある
取引所での価格は基準価額と異なります。売買量や需給が薄い時間帯には、基準価額との差やスプレッドが実際の取引コストになり得ます。運用管理費用(信託報酬)は年率0.583%以内です。
業界動向との関連
国内株式ETFでは、指数連動型とアクティブ型で見る点が異なります。このファンドは成長企業を選別し、TOPIX(配当込み)超えを目指す設計です。今期は基準価額が上昇しましたが、比較対象となる指数との成績差は開示資料から確認できません。
株価への示唆
このETFにPERから理論価格を当てはめることはできません。今回の決算では純資産の増加と口数横ばいから、資金流入より保有株の値上がりが効いたと読めます。ただ、投資家が払うのは取引所の市場価格です。基準価額との差、売買スプレッド、TOPIX(配当込み)との成績差を合わせて見ないと、運用収益の伸びが投資家のリターンに結びついたかは分かりません。
今期の総括
運用収益と純資産は増え、発行済口数は横ばいでした。資金流入で規模が膨らんだというより、国内株式の値上がりが基準価額を押し上げた中間期です。次に知りたいのは、同じ期間のTOPIX(配当込み)に対してどれだけ上回ったかですが、本短信にはその比較がありません。
来期見通し
ETFに事業会社の売上・利益予想はありません。運用会社は日本の持続的成長企業を選別する方針を掲げています。今後は基準価額と純資産だけでなく、ベンチマークとの差、設定・解約、分配実績を追う必要があります。株式市場全体が上昇しても、アクティブ運用の相対成績が伴わなければ商品選択の根拠は弱まります。
総合判断
総合判断は中立です。 中間期の運用収益は前年を上回り、純資産も増えました。ただし、有価証券売買等損益への依存が大きい一方、ベンチマークとの比較は今回の短信から確認できません。基準価額の上昇だけで運用の優劣を決めず、次の運用報告で相対成績と分配の扱いを確かめたいところです。
出典
- 「2027年2月期 中間決算短信(2026年2月21日~2026年8月20日)」、SMDAM Active ETF 日本グロース株式、2026年9月29日
- 「SMDAM Active ETF 日本グロース株式」ファンド概要、三井住友DSアセットマネジメント(2026年9月25日基準): https://www.smd-am.co.jp/fund/190609/
- 「ETFの収益分配のお知らせ」、三井住友DSアセットマネジメント、2026年2月24日
- 「“持続的成長”企業に厳選投資!日本株アクティブETF」、三井住友DSアセットマネジメント: https://ivswww.smd-am.co.jp/extra/activeetf_190609/index.html