決算サマリー
| 項目 | 2024年9月期実績 | 前期実績 | 増減率 | 2025年9月期会社予想 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 68.75億円 | 開示なし | +16.2% | 76.39億円 | 該当なし |
| 営業利益 | 2.62億円 | 開示なし | +736.5% | 0.72億円 | 該当なし |
| 経常利益 | 2.56億円 | 開示なし | +890.6% | 0.66億円 | 該当なし |
| 当期純利益 | 1.78億円 | 開示なし | 開示なし | 0.38億円 | 該当なし |
| EPS | 890.64円 | 開示なし | 開示なし | 190.99円 | 該当なし |
前年比は後続の2025年9月期決算短信に記載された公式増減率を使用した。前期の金額が資料にない項目は逆算せず「開示なし」とした。会社計画は次年度予想のため、進捗率は該当しない。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| EPS成長率 | 開示なし | 前期EPSの記載なし | 比較可能な前期EPSを確認できず算定保留 |
| ROIC | 約30.2% | 期末投下資本による簡易推計 | 税引後営業利益を期末の自己資本と有利子負債から現金を控除した額で除算 |
| PER推移 | 市場データなし | 過去レンジ比較なし | 上場前実績で取引価格がなく算定不能 |
営業利益率3.8%に対し、簡易ROICは高い。ただし上場前の単年度値であり、期首投下資本や継続的な市場価格を確認できないため、再現性を前提にした評価は避ける。
ポジティブ要因
売上と営業利益が同時に伸長
売上高は68.75億円で前期比16.2%増、営業利益は2.62億円で同736.5%増となった。営業利益率3.8%は薄利の中古車買取事業として、数量拡大を利益へつなげた結果である。
営業キャッシュ・フローは黒字
営業CFは2.63億円、設備投資などを差し引いたフリーCFは2.13億円の黒字だった。会計利益だけでなく現金を確保しており、2024年9月期の利益の質を支える。
在庫を抱えながら現金を確保
商品残高は4.39億円に増えたが、現金及び預金は8.82億円を確保した。中古車相場の変動を受ける在庫型ビジネスで、期末時点の手元流動性は一定の厚みがある。
リスク要因
次期は大幅減益を予想
上場時の2025年9月期予想は営業利益0.72億円、前期比72.5%減だった。売上高11.1%増を見込む一方、売上総利益は13.4%減の8.05億円を想定しており、台数と売上の伸びが利益に結びつかない計画である。
自己資本比率が低い
自己資本比率は22.9%で、財務安全性の目安となる30%を下回った。有利子負債は約10.94億円と自己資本3.98億円を大きく上回り、金利負担と借入返済が資金配分を制約する。
中古車相場への依存
収益はオークション売上、店頭売上を中心に構成される。新車供給の回復で中古車の流通量が増えても、相場が下落すれば保有車両の粗利が縮む。仕入れ価格と販売までの回転日数が収益を左右する。
財務安全性
総資産17.41億円、純資産3.98億円、自己資本比率22.9%で、資本の厚みは十分とは言いにくい。流動比率は210.3%と短期支払余力を確保し、現金8.82億円も有する。ただ、有利子負債は総資産比約62.8%。営業CF2.63億円とFCF2.13億円の黒字を継続できるかが、借入依存度を下げる条件になる。
業界動向との関連
中古車買取は仕入れ台数の拡大だけでなく、オークション相場と販売までの期間で粗利が変わる。2024年9月期は売上と利益がそろって伸びたが、会社は翌期に新車供給回復や中古車相場の下落を見込み、粗利縮小を予想した。業界の供給正常化が必ずしも収益の追い風にならない点が難しい。
株価への示唆
2024年9月期は上場前実績で市場株価が存在せず、PERや理論株価は算定できない。評価の前提になるのは、営業利益2.62億円と営業CF2.63億円を一時的な急回復で終わらせないことだ。会社予想どおり翌期営業利益が72.5%減る場合、2024年の利益水準を基準にした評価は成立しにくい。市場は上場後、売上規模より粗利率と営業CFの持続性を見ることになる。
今期の総括
2024年9月期は売上高16.2%増、営業利益736.5%増となり、営業CFも黒字を確保した。営業利益率3.8%と自己資本比率22.9%には余裕がないものの、利益とキャッシュが同じ方向に伸びた点は明確な強みである。
来期見通し
上場時点の2025年9月期予想は売上高76.39億円、営業利益0.72億円、当期純利益0.38億円で、増収・大幅減益を見込んだ。売上原価15.0%増と販管費9.7%増に対し、売上総利益は13.4%減る前提である。中古車相場下落のなかで、一台当たり粗利をどこまで守れるかが計画との差を決める。
総合判断
総合判断は中立である。2024年9月期は営業利益と営業CFがともに2.6億円台へ伸びたが、自己資本比率22.9%と借入依存は弱点である。さらに次期は営業利益72.5%減の会社予想。利益急回復の実績より、その持続性を見極める局面である。
出典
- コヤマ・ミライエ「東京証券取引所 TOKYO PRO Marketへの上場に伴う当社決算情報等のお知らせ」、2025年9月11日開示
- コヤマ・ミライエ「2025年9月期 決算短信〔日本基準〕(非連結)」、2025年11月14日開示(2024年9月期の比較数値を確認)