決算サマリー
| 指標 | 当期 | 前年同期 | 増減率 | 会社予想 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上収益 | 164.98億円 | 147.12億円 | +12.1% | 343.00億円 | 48.1% |
| 営業利益 | 51.68億円 | 41.08億円 | +25.8% | 106.00億円 | 48.8% |
| 税引前利益 | 53.06億円 | 41.44億円 | +28.0% | 121.00億円 | 43.9% |
| 親会社の所有者に帰属する中間利益 | 37.96億円 | 29.38億円 | +29.2% | 74.20億円 | 51.2% |
セグメント
報告セグメントは「データエンパワーメント事業」の単一セグメントです。サービス別売上収益は、帳票・文書管理ソリューション104.96億円(+9.2%)、データエンパワーメントソリューション60.02億円(+17.6%)。前者ではSVF A/Tの大型案件、後者ではDr.SumやMotionBoardなどの増収が寄与しました。区分別利益は非開示です。全社営業利益率は前年同期の27.9%から31.3%へ上昇しました。
財務安全性
総資産は767.45億円、親会社所有者帰属持分比率は64.2%。中間期の営業CFは62.87億円、投資CFは3.50億円の支出、財務CFは27.17億円の支出でした。期末現金は166.08億円で、前期末から32.68億円増えています。営業CFには契約負債の増加16.34億円などが含まれており、利益の伸びとともに運転資金の動きも確認したいところです。
定量評価
IFRSの売上収益・営業利益は2桁増益で、営業利益率も上昇しました。単一セグメントのため、サービス別の利益寄与や利益率の変化は追えません。利益の伸びを裏付けるキャッシュ創出と、下期のソリューション別売上が次の判断材料です。
ポジティブ要因
帳票・文書管理、データ活用の両サービス区分で売上収益が増加しました。データエンパワーメントソリューションは17.6%増と全社の伸びを上回っています。営業利益率も前年同期から上昇しました。
リスク要因
中間期の利益進捗はおおむね通期計画の半分前後です。会社は予想を据え置いており、下期に計画通りの売上・利益を積み上げられるかが焦点です。人件費や研究開発・クラウド投資の影響も利益率と合わせて確認します。
業界動向との関連
当期の短信で確認できる需給・コスト要因は上記の通りです。業界全体の統計や競合比較は本記事では加えていません。
株価への示唆
短期的には、次期計画に対する実績の積み上がりを次の開示で見極める必要があります。決算数値だけから株価反応や妥当株価は判断できません。
今期の総括
ウイングアーク1st(4432)の2027年2月期中間期は、売上収益164.98億円(+12.1%)、営業利益51.68億円(+25.8%)でした。IFRSで税引前利益・親会社所有者帰属利益も増加。通期予想に対する営業利益進捗は48.8%で、下期の利益率と配当予想の維持が焦点です。
来期見通し
通期予想は売上収益343億円、営業利益106億円、税引前利益121億円、親会社所有者帰属利益74.20億円。年間配当予想は108円で変更ありません。
総合判断
今回の決算で確認できた事実は、売上収益164.98億円(+12.1%)、営業利益51.68億円(+25.8%)です。評価の焦点は、利益率と現金創出がこの成長に追いつくかにあります。
出典
- 「2027年2月期 第2四半期(中間期)決算短信〔IFRS〕(連結)」、ウイングアーク1st、2026年10月14日公表(公式IR資料)