前澤ホールディングス 2027年3月期第1四半期売上高115億27百万円、営業利益1億68百万円。純利益には負ののれん発生益145億84百万円を含む。前澤ホールディングス|575A|2027年3月期 1Q統合後初の四半期売上高115億27百万円負ののれん発生益145億84百万円営業利益 1億68百万円|純利益 145億円kabutrack.com

決算サマリー

項目2027年3月期第1四半期通期会社予想進捗率
売上高115億27百万円550億円21.0%
営業利益1億68百万円66億円2.5%
経常利益4億6百万円71億円5.7%
親会社株主に帰属する四半期純利益145億円192億円75.5%
EPS454.64円602.11円75.5%

6月の経営統合に伴い、当期に負ののれん発生益145億84百万円を特別利益に計上しました。営業利益や経常利益とは大きく異なる水準の純利益となっており、純利益進捗率は一時要因の影響を受けています。会社は通期予想を据え置いています。

セグメント

報告セグメント売上高セグメント利益・損失
水・環境エンジニアリング37億2百万円4億5百万円の損失
住環境58億38百万円7億66百万円の利益
バルブ19億86百万円1億52百万円の損失

売上高の合計は115億27百万円です。利益の調整額は4,000万円の損失で、連結営業利益は1億68百万円となりました。水・環境エンジニアリングとバルブは、会社によると売上・利益が下半期に集中する傾向があります。統合前の前澤工業・前澤化成工業の業績との単純比較には注意が必要です。

財務安全性

四半期末の総資産は908億63百万円、純資産は728億92百万円、自己資本比率は80.1%です。経営統合を受けた初回報告であり、期首との比較にも統合による資産・負債の変動が含まれます。

定量評価

営業利益率は1.5%です。通期営業利益計画に対する進捗率は2.5%ですが、会社は公共工事関連などの売上・利益が下半期に偏る傾向を示しています。純利益進捗率75.5%は負ののれん発生益を含むため、営業面の進捗とは分けて読みます。

ポジティブ要因

水・環境エンジニアリングでは公共上下水道分野の受注残を進め、住環境では省エネ関連の住宅需要や付加価値製品が支えとなりました。統合により、水処理・住環境・バルブを持つ事業構成が一つの連結決算で開示されました。

リスク要因

当期純利益の大半は負ののれん発生益による特別利益です。水・環境エンジニアリングとバルブはセグメント損失で、営業利益率も1.5%にとどまりました。四半期の計上時期に偏りがあるため、通期計画の達成度は受注残の消化と下期採算で確認する必要があります。

株価への示唆

統合による一時利益で純利益は大きくなりましたが、継続的な稼ぐ力を示す営業利益は限定的です。今後は統合後の受注・利益の計上時期、各事業の採算、統合効果の実現を追う局面です。

今期の総括

統合初年度の第1四半期は、連結売上115億円、営業利益1億円台でした。純利益145億円は負ののれん発生益を反映したもので、経常的な利益水準とは区別して評価します。

来期見通し

来期予想は開示されていません。会社は2027年3月期の売上高550億円、営業利益66億円などの通期予想を据え置きました。

総合判断

純利益の大幅な計上は統合に伴う一時利益の影響が大きく、事業の収益力は営業利益とセグメント採算から見る必要があります。下半期に利益が偏る事業の受注・施工進捗が今後の確認点です。

出典

  • 前澤ホールディングス「2027年3月期 第1四半期決算短信」(2026年10月13日公表、公式IR)。