津田駒工 6217 2026年11月期第3四半期決算 売上高252.71億円(+3.2%) 営業利益: 0.77億円 売上高: 252.71億円 リスク: 原材料・エネルギー価格 為替変動 kabutrack.com

決算サマリー

項目当期実績前年同期増減率会社計画進捗率
売上高252.71億円244.76億円+3.2%360億円70.2%
営業利益0.77億円-3.31億円黒字転換5億円15.4%
経常利益0.08億円-5.39億円黒字転換3億円2.7%
純利益-1.29億円-5.54億円赤字縮小1億円該当なし
EPS-20.32円-86.84円赤字縮小15.66円該当なし

会社計画欄は通期予想を基準にしており、進捗率は単純計算です。季節性がある企業では、進捗率だけで達成可能性を判断できません。

セグメント

津田駒工業の報告セグメントは繊維機械と工作機械関連です。2026年11月期第3四半期累計の売上高は、それぞれ205億6,500万円(前年同期比0.9%減)と47億600万円(同26.0%増)。営業利益は繊維機械3億6,500万円、工作機械関連5億7,900万円でした。受注高は繊維機械が317億9,600万円、工作機械関連が54億7,400万円と、両事業で前年同期を上回りました。

財務安全性

財務安全性では、総資産266.48億円、純資産27.50億円、自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率10.0%を確認します。キャッシュ・フローは営業CF非開示、投資CF非開示、財務CF非開示、現金及び現金同等物の期末残高非開示です。

定量評価

指標直近実績比較対象見方
EPS成長率赤字縮小当期EPSと前年同期EPSEPSが確認できる場合は、純利益の伸びと合わせて確認します。
ROE非開示決算短信の収益性指標自己資本に対する利益効率を確認する材料です。
ROIC直接記載なし営業利益・総資産など投下資本の内訳が決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。
PER推移市場データ未反映過去レンジとの比較は未実施株価評価では別途市場データの確認が必要です。

営業利益率は0.3%、総資産経常利益率は非開示です。営業利益と純利益の方向を分けて確認することで、一時要因だけに引きずられない評価ができます。

ポジティブ要因

営業増益

営業利益は0.77億円で、前年同期比黒字転換です。増益幅に加え、営業利益率0.3%を次の四半期でも保てるかが見られます。

売上規模の確認

売上高は252.71億円、前年比は+3.2%です。売上だけで評価する局面ではなく、営業利益と営業CFにどう落ちるかを合わせて見ます。

リスク要因

資本余力の制約

自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率は10.0%、純資産は27.50億円です。資本余力は薄く、利益と資金繰りの改善が確認できるまで財務面の制約が続きます。

利益率とキャッシュのずれ

営業キャッシュ・フローは非開示です。利益よりキャッシュです。売掛金、在庫、仕入れ条件で資金が外に出る決算では、会計上の利益だけでは安心材料になりません。

販売数量・コスト前提の変動

次期または通期予想は売上高360億円、営業利益5億円です。計画を見る時は、売上前提よりも営業利益率の前提を先に疑います。販売数量、為替、原材料費、人件費、案件進捗のどれかが崩れると、利益の薄い会社ほどすぐ数字に出ます。

市場評価の変動可能性

決算数値が改善しても、市場がすぐ信用するとは限りません。赤字縮小、利益率改善、営業CFの改善が同じ方向にそろって初めて、見直し買いが続きやすくなります。

業界動向との関連

津田駒工業では繊維機械の受注が前年同期比52.2%増、工作機械関連も41.1%増でした。売上への転換時期は事業で異なり、繊維機械は売上微減、工作機械は26.0%増と差が出ています。受注残の消化と採算が焦点です。

株価への示唆

中立評価でも、見る場所ははっきりしています。売上ではなく営業利益率、営業利益より営業CF。この順番で数字がそろうまでは、市場は様子見になりやすいです。補足市場データ未取得のため、理論株価の算定は保留します。

今期の総括

今期は売上高252.71億円(+3.2%)、営業利益0.77億円、親会社株主に帰属する当期純利益-1.29億円という内容でした。ここで見たいのは、きれいな増収コメントではなく営業利益の質です。営業利益と純利益の方向が異なる場合は、特別損益や税効果を分けて読みます。本業の収益力とは異なる要因が混じると、株価の評価は長続きしません。

来期見通し

来期または通期見通しでは、売上高360億円、営業利益5億円、経常利益3億円、純利益1億円、EPS15.66円が示されています。会社予想は前提です。増収計画より、営業利益率と営業CFがその計画に届く形になっているかを次の開示で確認します。

総合判断

総合判断は中立。判断の根拠は、売上高252.71億円、営業利益0.77億円、純利益-1.29億円という決算短信上の主要数値と、確認できる財務指標のバランスです。次回は営業利益率、営業CF、EPS、ROIC、PERを同じ方向で確認したいところです。数字がそろうまでは、市場はまだ少し距離を置きます。

出典

本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。

  • 「令和8年11月期第3四半期決算短信[日本基準](連結)」、津田駒工、開示日: 2026-10-13