オーリーズ 637A 2024年12月期決算 オーリーズの売上高、営業利益、当期純利益、自己資本比率を示す決算サマリー 637A 決算 オーリーズ 2024年12月期 通期 売上高 13.99億円 営業利益 0.03億円 純利益 ▲0.95億円 自己資本比率 ▲0.6% 本業の薄利と財務基盤を確認する局面 kabutrack.com

決算サマリー

指標2024年12月期前年同期増減率会社計画進捗率
売上高1,398.588百万円前年連結実績なし-開示なし該当なし
営業利益3.474百万円前年連結実績なし-開示なし該当なし
経常利益▲2.340百万円前年連結実績なし-開示なし該当なし
親会社株主に帰属する当期純利益▲94.670百万円前年連結実績なし-開示なし該当なし
EPS▲112.70円前年連結実績なし--該当なし

2024年12月期は連結初年度のため、前年同期比は算定していない。営業利益はわずかに黒字だったものの、営業外損益と特別損益を経て最終赤字となった。

セグメント

報告セグメントは「マーケティング支援事業」の単一セグメントであり、セグメント営業利益は開示されていない。一方、収益認識関係ではサービス別の売上高が示されている。

サービス売上高構成比営業利益
広告運用支援909.219百万円65.0%非開示
インサイドセールス280.511百万円20.1%非開示
広告クリエイティブ制作208.857百万円14.9%非開示
外部顧客への売上高1,398.588百万円100.0%

サービス別売上高の合計は1,398.587百万円となり、外部顧客への売上高との差は1千円です。表示単位の丸めによる差とみられます。サービス別の利益配分は開示されていないため、広告運用支援などの採算を個別には評価していません。

財務安全性

総資産は24.30億円、負債合計は24.43億円、純資産は▲0.13億円だった。自己資本比率は▲0.6%で、利益剰余金は▲0.47億円。財務基盤は薄く、営業利益の小ささに対して借入金や社債などの負債負担が重い。

営業CFは1.364億円の収入、投資CFは▲0.907億円、財務CFは▲0.570億円だった。期末の現金及び現金同等物は12.93億円で、営業CFと財務CFの合計はプラスだったが、固定資産取得や投資有価証券取得などの投資支出も発生している。

定量評価

評価項目2024年12月期見方
営業利益率0.2%売上規模に対して営業利益の余裕が小さい
純利益率▲6.8%特別損失が最終損益を押し下げた
自己資本比率▲0.6%債務超過に近い状態
ROE▲281.2%自己資本がマイナスで、通常の比較には向かない
PER算出不可2024年12月末時点は非上場で株価がない

営業利益3.474百万円に対し、経常損失は2.340百万円だった。営業外費用は31.033百万円で、支払利息13.414百万円、社債発行費12.024百万円などが含まれる。営業利益から経常利益、最終利益へ進む過程で費用が積み上がった年度である。

ポジティブ要因

  • 主要サービスでは広告運用支援が売上高の65.0%を占め、インサイドセールスと広告クリエイティブ制作も収益源となっている。
  • 営業利益は3.474百万円の黒字を確保し、営業活動によるキャッシュ・フローも136.413百万円の収入だった。
  • 期末現金及び現金同等物は12.93億円で、投資・財務支出後も一定の手元資金を残している。
  • オフィスコム株式会社向け売上高は140.659百万円で、総売上高の10.1%を占めた。主要顧客の開示があり、顧客構成を追える点は確認材料になる。

リスク要因

  • 投資有価証券評価損59.998百万円と固定資産除却損22.531百万円により、特別損失は82.530百万円に膨らんだ。
  • 営業利益率は0.2%にとどまり、売上の変動や人件費、広告運用の採算悪化が利益に直結しやすい。
  • 自己資本比率は▲0.6%で、2024年12月期末は純資産がマイナスだった。最終利益の回復だけでなく、利益剰余金の積み上げが必要になる。
  • 2024年12月期の連結財務諸表は監査を受けていない。2025年12月期は監査済みだが、年度間で開示条件が異なる点に注意が要る。

業界動向との関連

オーリーズは運用型広告、インサイドセールス、広告クリエイティブ制作を展開しており、顧客企業の広告予算や営業投資の影響を受ける。発行者情報では、景気不透明時の広告費削減、競合やフリーランスとの価格競争、人材採用・育成をリスクとして挙げている。売上を伸ばすだけでなく、担当人材の生産性とサービス別の採算をどう保つかが利益率を左右する。

株価への示唆

2024年12月末時点でオーリーズ株式は非上場だったため、株価、PER、時価総額を使った評価はできない。2026年9月29日にTOKYO PRO Marketへ上場予定と開示されているが、上場予定日や市場区分だけで株価水準を判断することはできない。

上場後に確認したいのは、営業利益率が0.2%から改善するか、営業CFの黒字が続くか、純資産がプラスに定着するかである。特別損失がなくなるだけでなく、本業の利益が積み上がるかが評価の軸になる。

今期の総括

2024年12月期は、売上高13.99億円に対して営業利益3.474百万円という薄利の構造だった。営業CFは黒字だったものの、営業外費用と特別損失の影響で経常損失・最終赤字となり、純資産もマイナスに転じている。まずは本業の利益率と財務基盤を立て直す段階とみる。

来期見通し

今回確認した発行者情報では、2025年12月期の売上高・営業利益・経常利益・純利益・EPSの数値計画は確認できない。したがって、会社計画に対する進捗率や計画比の評価は行わない。次の年度は、2024年12月期に生じた特別損失の反動を除いても営業利益が増えるか、監査済みの連結財務諸表で確認したい。

総合判断

総合判断は弱気である。営業利益と営業CFは黒字だったが、営業利益率0.2%、純利益▲94.670百万円、自己資本比率▲0.6%という組み合わせは厳しい。投資有価証券評価損などの一時要因を差し引いても、本業の利益余力と資本回復を同時に確認できるまでは、財務面の不安が評価を抑えやすい。

出典