決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 会社計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 86.3649億円 | 71.013億円 | +21.6% | 170.67億円 | 50.6% |
| 営業利益 | 11.3254億円 | 6.1646億円 | +83.7% | 18.32億円 | 61.8% |
| 経常利益 | 10.7636億円 | 5.7184億円 | +88.2% | 17.15億円 | 62.8% |
| 純利益 | 7.3206億円 | 3.4324億円 | +113.3% | 11.51億円 | 63.6% |
| EPS | 68.53円 | 32.14円 | +113.2% | 107.80円 | 63.6% |
純利益は親会社株主に帰属する利益です。詳細表の千円金額を億円へ換算しています。通期計画は今回修正された同一年度の会社予想。率は原資料の詳細金額と照合しています。
7月7日公表の第1四半期短信との差額から、6~8月の単独売上は4,318.520百万円、営業利益は570.625百万円です。3~5月の4,317.972百万円・561.912百万円に対し、売上はほぼ横ばい、営業利益は1.6%増。累計の83.7%増と、前四半期との比較は区別します。
セグメント
売上の約71%を放電加工・表面処理が占めます。会社は航空機エンジン部品の需要増と、能力増強したガスタービン部品設備の稼働を説明しています。金型は高付加価値品、機械装置等は価格改定や経営資源の配分見直しで増益となりました。
| 区分 | 売上高(百万円) | 前年売上高(百万円) | 構成比 | 区分利益(百万円) |
|---|---|---|---|---|
| 放電加工・表面処理 | 6,173.24 | 4,852.234 | 71.5% | 1,469.509 |
| 金型 | 1,793.937 | 1,646.433 | 20.8% | 211.355 |
| 機械装置等 | 669.313 | 602.627 | 7.7% | 152.944 |
売上は外部顧客向けです。セグメント利益計1,833.809百万円から調整額701.272百万円を差し引き、連結営業利益1,132.537百万円へ一致します。各売上の表示額合計は全社と2千円、利益の各行合計は計と1千円の切り捨て差があります。前年表は環境事業の一部を機械装置等へ移した区分で掲載されています。
財務安全性
総資産194.74億円、純資産100.86億円、自己資本比率46.7%。流動比率は表示額から152.2%と計算できます。営業CFは655.525百万円の流入ですが、前年の1,551.718百万円より減少しました。売上債権の増加や仕入債務の減少が資金を使っています。投資CFは627.264百万円の流出で、営業CFとの差は28.261百万円。利益が増えた分がすべて手元資金に残ったわけではありません。
| 資金指標 | 当期(百万円) |
|---|---|
| 営業CF | 655.525 |
| 投資CF | -627.264 |
| 財務CF | 1.269 |
| 現金同等物期末残高 | 2,564.441 |
定量評価
営業利益率は13.11%です。次は放電加工・表面処理の利益率と、売上債権の回収を確認します。増産が営業CFにもつながる場合には、上方修正した計画の裏付けが増します。 現在の株価を使ったPER・理論株価や、期間を年率換算したROEは示していません。
ポジティブ要因
主力の利益は1,002.043百万円から1,469.509百万円へ伸び、金型・機械装置等も増益です。通期営業利益計画は1,832百万円へ上方修正され、年間配当予想も20円から25円へ増えました。
リスク要因
短期借入金の増加や売上債権の積み上がりを伴っています。支払利息は59.908百万円で前年43.777百万円より増加。航空・エネルギーの増収が続いても、設備投資と運転資金の負担が強まれば資金回収は遅れます。
業界動向との関連
航空機・ガスタービン向けの加工需要が今回の利益を押し上げました。ただし能力増強後の稼働率や納入時期で採算は変わります。会社が説明する需要の強さと、営業CFの減少を同時に見る必要があります。
株価への示唆
次は放電加工・表面処理の利益率と、売上債権の回収を確認します。増産が営業CFにもつながる場合には、上方修正した計画の裏付けが増します。
今期の総括
航空・エネルギーが牽引、上方修正と増配。売上の約71%を放電加工・表面処理が占めます。会社は航空機エンジン部品の需要増と、能力増強したガスタービン部品設備の稼働を説明しています。金型は高付加価値品、機械装置等は価格改定や経営資源の配分見直しで増益となりました。
来期見通し
通期売上高170.67億円、営業利益18.32億円、経常利益17.15億円、純利益11.51億円、EPS107.80円へ修正しました。年間配当予想25円(中間実績0円・期末予想25円)。従来予想20円から5円増額。前期実績18円。
総合判断
総合判断は中立です。次は放電加工・表面処理の利益率と、売上債権の回収を確認します。増産が営業CFにもつながる場合には、上方修正した計画の裏付けが増します。
出典
- 放電精密加工研究所 公式IR:2027年2月期中間決算短信〔日本基準〕(連結)、2026年10月6日公表。
- 同社「2027年2月期第2四半期(中間期)連結業績予想と実績との差異及び通期業績予想の修正並びに期末配当予想の修正(増配)に関するお知らせ」、2026年10月6日公表。
- 同社2027年2月期第1四半期決算短信、2026年7月7日公表。