1. 投資判断サマリー

ウシオ電機は、半導体・フラットパネル製造向け光源・光学装置から映像、ライフサイエンスまで展開します。今期は買収した光源事業と生成AI関連需要の寄与が大きく、増益の再現性を確認する局面です。

項目内容
更新日2026年8月4日
総合評価★★★☆☆(中立)
一言サマリー売上高489.87億円、営業利益49.45億円と大幅増益。ただし買収効果、円安、評価損戻入れを含むため基礎収益の確認が必要です。

2. 投資評価(星評価・レーダーチャート)

投資評価は、成長性、収益性、財務、配当、安定性の5軸で整理します。星評価は直近の開示情報、プロフィール、還元情報をもとにした確認用の目安です。

評価軸星評価コメント
成長性★★★★☆4事業すべてが増収で、買収した光源事業と生成AI関連需要が成長を押し上げました。
収益性★★★★☆営業利益率は10.1%へ上昇しましたが、評価損戻入れを含みます。
財務★★★★☆自己資本比率59.8%。投資有価証券の含み益による純資産増も含めて見ます。
配当★★★☆☆2027年3月期は年間70円を予想。利益と中間期CFの裏付けを確認します。
安定性★★★☆☆半導体投資、為替、買収統合、既存ランプ市場の縮小で業績が振れます。
時間軸見方
短期Industrial Process事業の評価損戻入れを除く利益率を確認します。
中期買収した光源事業の統合効果と中間期の営業キャッシュ・フローを見ます。
長期半導体関連の成長がプロジェクター用ランプ縮小を補えるかを確認します。
成長性 収益性 財務 配当 安定性 5軸評価:成長性4、収益性4、財務4、配当1、安定性3 kabutrack.com

3. 最新決算サマリー

基準にした開示情報は、2026-08-04開示の「ウシオ電(6925)|決算発表|売上高489.87億円(+27.7%)|2027年3月期第1四半期決算」です。ここでは直近実績、前年比・変化、会社予想の有無を先に確認します。

項目直近実績前年比・変化会社予想・補足見方
売上高489.87億円+27.7%2100億円増加率と利益へのつながりを確認します。
営業利益49.45億円+410.5%140億円利益成長の質と一時要因を確認します。
経常利益53.08億円+230.5%140億円利益成長の質と一時要因を確認します。
純利益30.28億円黒字転換105億円利益成長の質と一時要因を確認します。
EPS38.11円黒字転換132.27円1株利益の伸びと希薄化要因を確認します。

営業利益は前年同期の5.1倍ですが、買収効果、円安、稼働改善、露光装置の評価損戻入れが重なっています。通期予想は売上高2100億円、営業利益140億円で据え置かれました。

4. 今回の決算で注目するポイント

今回の決算は、見出しの増減だけでなく、収益の質と財務余力を分けて見る必要があります。

確認点今回の状況判断材料
売上の方向489.87億円(+27.7%)買収した光源事業と生成AI関連需要の寄与を分けて見ます。
利益の方向49.45億円(+410.5%)稼働改善と評価損戻入れのうち、継続する利益を確認します。
キャッシュ第1四半期CF計算書は非開示中間期に買収後の運転資金と営業CFを確認します。
財務安全性自己資本比率59.8%、純資産2234.51億円投資有価証券の含み益による変動も考慮します。
会社予想売上高2100億円、営業利益140億円第1四半期の利益進捗35.3%を一時要因込みで評価します。

5. 投資判断のポイント

このセクションは、次回以降の決算でも繰り返し見るポイントです。単発の好材料より、同じ指標が継続して改善しているかを重視します。

論点なぜ見るか確認したい変化
売上と利益の連動増収でも利益率が下がる場合、評価は強まりにくくなります。営業利益率と粗利率の方向を確認する
キャッシュ創出会計上の利益だけでは、投資や運転資金の負担を見落とします。営業CFと投資CFのバランスを見る
会社計画会社予想は前提条件に左右されます。進捗率、修正有無、前提の現実性を追う
株主還元2027年3月期の年間予想は70.00円です。会社予想利益水準と営業CFに支えられているか

6. リスク要因

リスク内容
半導体需要生成AI関連投資が減速すると、露光用ランプ・装置の稼働と受注が下振れます。
買収統合光源事業の統合費用や採算改善が計画どおり進まない可能性があります。
為替今四半期は円安が増収に寄与しており、円高反転時は売上・利益の押し下げ要因です。
既存ランププロジェクターのレーザー化でランプ需要の構造的減少が続いています。

7. 総合評価

ここでは売買判断ではなく、ウシオ電機を見るための評価軸を整理します。

観点評価
強み4事業すべてが増収増益で、Industrial Process事業の利益が大きく伸びました。
懸念点買収効果、円安、評価損戻入れを含み、増益率をそのまま通期へ延長できません。
次に見るポイントIndustrial Process事業の基礎採算と中間期の営業CFを確認します。

総合評価は中立です。4事業の増収増益と営業利益率10.1%は強い内容ですが、一時的な評価損戻入れと買収・為替効果を含みます。次回はIndustrial Process事業の利益率と中間期の営業キャッシュ・フローを優先して確認します。

出典

  • ウシオ電(6925)|決算発表|売上高489.87億円(+27.7%)|2027年3月期第1四半期決算、開示日: 2026-08-04
  • 企業プロフィール: ウシオ電機(6925)の基本情報
  • 配当情報: 会社開示に基づく配当実績・予想

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