決算サマリー

項目当期実績前年同期増減率会社計画進捗率
売上高425.40億円380.69億円+11.7%480.00億円-
営業利益61.64億円52.87億円+16.6%64.00億円-
純利益52.33億円39.43億円+32.7%50.00億円-
EPS587.90円446.47円+31.7%553.60円-

半導体事業の急伸が、光通信分野の不振を補って余りある利益を生み出した。

定量評価

指標直近実績比較対象見方
EPS成長率+31.7%前年同期比利益成長は強い
ROIC開示なし-短信では開示なし
PER推移想定10-14倍補足市場データ未取得のためシナリオ前提半導体関連の循環性を織り込む

利益成長は高いが、事業ごとの明暗が大きく、バリュエーションは循環要因を踏まえてみる必要がある。

ポジティブ要因

半導体事業が大幅増益だった

Semiconductor事業の売上高は236.03億円で前期比46.4%増、営業利益は49.74億円で大幅増となった。

AIサーバー向け需要が追い風になった

AI用サーバー向けソケットに加え、ハイパースケーラー向けASIC関連需要の拡大が業績を押し上げた。

財務体質は非常に強い

自己資本比率は87.8%で高く、現金同等物も237.99億円と厚い。

エネルギー関連も底堅い

Energy Saving Solution事業は売上高142.01億円で前期比1.4%増、営業利益も26.9%増となった。

リスク要因

Digital Communication事業は赤字転落した

光通信関連は既存製品減少と新規製品立ち上がり遅れで、営業損失2.84億円となった。

半導体需要の循環変動が大きい

当該業界は景気循環の影響を強く受けるため、業績は一定ではありません。AI関連需要が一巡する場合、収益の振れ幅は大きくなる。

設備投資負担が重い

投資CFは68.91億円の赤字で、有形・無形固定資産投資を積極化している。需要鈍化時は回収期間が延びる可能性がある。

ライフサイエンスは伸びが弱い

Life Science事業は売上が小幅増にとどまり、利益は減少しており、全体の成長ドライバーにはなっていない。

財務安全性

自己資本比率は87.8%で非常に高く、営業CFも69.92億円の黒字である。投資CFは大きくマイナスだが、現金同等物が237.99億円あるため、財務安全性は高い水準を維持している。

業界動向との関連

半導体テストソケット市場はAIサーバーや車載半導体の高性能化で需要が広がっている。一方、光通信や一部民生向けは回復に時間がかかっており、同社も成長分野への集中が鮮明である。

株価への示唆

前提は2027年3月期会社予想EPS553.60円である。補足市場データが未取得のため、ここでは半導体関連の循環性を踏まえた想定PER10倍から14倍を置く。株価は業績だけでなく市場期待や需給によって変動します。

シナリオ想定PER予想EPS理論株価
弱気10倍553.60円5,536円
中立12倍553.60円6,643円
強気14倍553.60円7,750円

半導体ソケット需要が高水準で続き、光通信分野の立ち上がりも進む場合は強気シナリオに近づく可能性がある。一方で、AIサーバー投資の鈍化が出る場合は弱気シナリオを意識しやすい。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。

今期の総括

2026年3月期は、AIサーバー関連需要を確実に取り込み、半導体事業中心に最高益圏まで利益を押し上げた。

来期見通し

会社は2027年3月期に売上高480.00億円、営業利益64.00億円、経常利益65.00億円、純利益50.00億円、EPS553.60円を計画する。増収だが純利益は減益予想で、成長投資負担と事業ミックス変化を織り込んだ見通しである。会社予想は外部環境により変動する可能性があります。

総合判断

総合判断は中立である。半導体向けは非常に強いが、循環性と事業間格差も大きく、来期利益の減速見通しを踏まえると過度に強気には傾きにくいからである。次は光通信分野の立て直しが焦点となる。

出典

本記事は、対象企業が開示した決算短信・開示資料を基に作成しています。

  • 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)、2026年4月30日開示
  • 株価への示唆は会社予想EPSとシナリオPER仮定に基づく試算です。