決算サマリー
| 項目 | 2027年3月期中間期 | 前年同期 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 営業収益 | 422億42百万円 | 414億19百万円 | +2.0% |
| 営業損益 | △3億94百万円 | △45百万円 | 赤字拡大 |
| 経常損益 | △3億51百万円 | 26百万円 | 赤字転落 |
| 親会社株主に帰属する中間純損益 | △2億60百万円 | △40百万円 | 赤字拡大 |
| 1株当たり中間純損益 | △13.68円 | △2.10円 | 赤字幅拡大 |
営業収益は損益計算書の売上高と営業収入の合計です。食品小売では売上規模だけでなく、仕入価格を販売価格へ反映できたか、店舗運営費を吸収できたかが利益を左右します。
セグメント
会社は「小売事業及び小売周辺事業」の単一セグメントとしており、セグメント別の実績は開示していません。以下では全社の営業収益と利益の動きを確認します。
収益の中身
会社は客数と客単価がともに伸びたと説明しています。営業収益は前年同期を上回りましたが、原材料価格の上昇で粗利益高は前年同期の128億74百万円から127億38百万円へ減少。販売費及び一般管理費は129億20百万円から131億32百万円へ増え、営業損失が45百万円から3億94百万円に広がりました。
生鮮・デリカの商品力強化や7店舗の改装を進めた一方、販促や店舗施策に伴うコストを含め、増収が利益に結び付かなかった点が今回の中心です。会社は「小売事業及び小売周辺事業」の単一セグメントとしており、事業別の売上・利益は開示していません。
財務とキャッシュフロー
中間期末の総資産は426億88百万円、純資産は179億94百万円、自己資本比率は42.2%でした。営業活動によるキャッシュフローは7億86百万円の収入ですが、前年同期の13億3百万円から減少しています。中間純損失の一方で、減価償却費7億5百万円や仕入債務の増加3億6百万円などが資金を支えました。
投資活動による支出は3億72百万円、財務活動による支出は3億80百万円で、期末の現金及び現金同等物は43億47百万円です。短期借入金が15億円増える一方、長期借入金の返済と社債償還もありました。赤字の継続と運転資金・改装投資の両方を追う必要があります。
通期予想と配当
2027年3月期の会社予想に変更はなく、営業収益905億円、営業利益4億80百万円、経常利益5億20百万円、親会社株主に帰属する当期純利益3億50百万円です。中間期は営業損失のため、営業利益の単純な進捗率は評価材料になりません。残る半年で営業黒字に転じるだけでなく、年間計画の営業利益を確保できる採算改善が必要です。
年間配当予想は10円(中間5円、期末5円)で、今回の短信では変更なしとしています。前提となる業績予想が維持されているか、次の決算で確かめたい項目です。
投資家が見るポイント
確認点は、客数・客単価の伸びが続くかに加え、原材料高を受けた粗利益の回復と販管費の抑制です。営業収益が増えても営業損失が拡大しているため、売上成長だけを業績改善とみなすことはできません。下期の利益改善が弱ければ、通期計画の達成余地は狭まります。
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出典
- ヤマナカ 決算短信・IRライブラリー:「2027年3月期第2四半期(中間期)決算短信」、2026年10月26日開示