決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 会社計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 経常収益 | 301.61億円 | 224.53億円 | +34.3% | 1042億円 | 28.9% |
| 経常利益 | 75.75億円 | 48.65億円 | +55.7% | 196億円 | 38.6% |
| 純利益 | 51.91億円 | 34.03億円 | +52.5% | 130億円 | 39.9% |
| EPS | 20.77円 | 13.62円 | +52.5% | 非開示 | 該当なし |
会社計画欄は通期予想を基準にしており、進捗率は単純計算です。季節性がある企業では、進捗率だけで達成可能性を判断できません。
セグメント
| セグメント | 経常収益 | 前年同期比 | セグメント利益 | 前年同期比 |
|---|---|---|---|---|
| 銀行業 | 282.24億円 | +37.8% | 80.46億円 | +51.9% |
| リース業 | 26.15億円 | +15.6% | 3.26億円 | +16.9% |
| 信用保証業 | 6.49億円 | +14.5% | 4.45億円 | -2.8% |
| その他 | 10.92億円 | -6.1% | 4.18億円 | +52.5% |
銀行業では事業性貸出の増強と円建有価証券の積み上げで資金利益が増え、コア業務純益は80.96億円と前年同期比34.75億円増加しました。債券売却損と預金等利息の増加は費用面の重荷です。
財務安全性
財務安全性では、総資産68734.08億円、純資産2258.08億円、自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率3.2%を確認します。キャッシュ・フローは営業CF非開示、投資CF非開示、財務CF非開示、現金及び現金同等物の期末残高非開示です。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| EPS成長率 | +52.5% | 当期EPSと前年同期EPS | EPSが確認できる場合は、純利益の伸びと合わせて確認します。 |
| ROE | 非開示 | 決算短信の収益性指標 | 自己資本に対する利益効率を確認する材料です。 |
| ROIC | 直接記載なし | 銀行業ではROE・自己資本比率など | 投下資本ベースの比較は決算短信だけでは不足するため、簡易算定は保留します。 |
| PER推移 | 市場データ未反映 | 過去レンジとの比較は未実施 | 株価評価では別途市場データの確認が必要です。 |
経常利益の増益率は55.7%、総資産経常利益率は非開示です。経常利益と純利益の方向を分けて確認することで、一時要因だけに引きずられない評価ができます。
ポジティブ要因
経常利益の変化
経常利益は75.75億円、前年比は+55.7%です。増益そのものより、資金利益や信用コストの動きが次の四半期でも保てるかが見られます。
経常収益の確認
経常収益は301.61億円、前年比は+34.3%です。収益の増加だけで評価する局面ではなく、経常利益と資金利益にどうつながるかを合わせて見ます。
財務基盤
自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率は3.2%、純資産は2258.08億円です。資本の厚みは確認できますが、案件ごとの採算や運転資金の振れとは分けて評価します。
リスク要因
利益と資金繰りのずれ
営業キャッシュ・フローは非開示です。銀行では資金利益、預金等利息、信用コストの動きと、流動性・規制資本を分けて確認します。
販売数量・コスト前提の変動
次期または通期予想は経常収益1,042億円、経常利益196億円、純利益130億円です。計画の達成度は、貸出金利息の伸び、預金等利息、信用コスト、国債等債券損益の前提に左右されます。
市場評価の変動可能性
決算数値が改善しても、市場がすぐ信用するとは限りません。資金利益の伸びが続くか、信用コストと債券損益が悪化しないかを次の開示で確認します。
業界動向との関連
業界比較では、同業地方銀行の同時期決算や市場金利の動きも必要です。まずは経常収益の増加が経常利益・純利益に届いているか、貸出・預金と信用コストが同じ方向に動いているかを確認します。
株価への示唆
中立評価でも、見る場所ははっきりしています。経常利益の伸びだけでなく、資金利益、信用コスト、有価証券損益、規制資本を確認します。補足市場データ未取得のため、理論株価の算定は保留します。
今期の総括
今期は経常収益301.61億円(+34.3%)、経常利益75.75億円(+55.7%)、親会社株主に帰属する四半期純利益51.91億円(+52.5%)となりました。貸出金利息と有価証券利息配当金の増加が収益を押し上げた一方、預金等利息と国債等債券売却損の増加もあり、金利上昇の追い風だけで判断しないことが重要です。
来期見通し
来期または通期見通しでは、経常収益1,042億円、経常利益196億円、親会社株主に帰属する当期純利益130億円、1株当たり当期純利益52.03円が示されています。第1四半期の純利益進捗率は39.9%ですが、銀行業績は信用コストや市場関連損益の計上時期で振れるため、単純な進捗率だけでは判断しません。
総合判断
総合判断は中立。判断の根拠は、経常収益301.61億円、経常利益75.75億円、純利益51.91億円という実績と、通期予想の経常利益196億円・純利益130億円です。次回は資金利益、信用コスト、債券損益、規制自己資本、配当の持続性を確認します。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 「2027年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」、東邦銀、開示日: 2026-07-31