決算サマリー
| 項目 | 当期実績 | 前年同期 | 増減率 | 会社計画 | 進捗率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 経常収益 | 504.43億円 | 341.40億円 | +47.8% | 非開示 | 該当なし |
| 経常利益 | 113.06億円 | 51.17億円 | +120.9% | 412億円 | 27.4% |
| 純利益 | 80.77億円 | 37.90億円 | +113.1% | 289億円 | 27.9% |
| EPS | 33.39円 | 15.46円 | +116.0% | 非開示 | 該当なし |
通期予想は据え置かれた。利益進捗は約28%と堅調だが、株式等売却益の増加を含むため、単純な年率換算には向かない。
セグメント
銀行業は外部顧客向け経常収益449.42億円、セグメント利益109.33億円、リース業は経常収益42.34億円、利益1.07億円だった。カード・金融商品取引などのその他は経常収益12.66億円、利益2.65億円である。
財務安全性
総資産は7兆8908億円、純資産は5237.68億円、決算短信上の自己資本比率は6.6%で、前期末の6.8%から低下した。この比率は銀行法上の規制自己資本比率ではない。規制資本、信用コスト、預金・貸出金、有価証券評価損益を併せて確認する。
定量評価
| 指標 | 直近実績 | 比較対象 | 見方 |
|---|---|---|---|
| EPS成長率 | +116.0% | 当期EPSと前年同期EPS | EPSが確認できる場合は、純利益の伸びと合わせて確認します。 |
| ROE | 非開示 | 決算短信の収益性指標 | 自己資本に対する利益効率を確認する材料です。 |
| 規制自己資本比率 | 非開示 | 決算短信上の自己資本比率6.6% | 正式な規制資本は補足資料で確認する。 |
| PER推移 | 市場データ未反映 | 過去レンジとの比較は未実施 | 株価評価では別途市場データの確認が必要です。 |
銀行では営業利益率やROICを機械的に使わず、資金利益、信用コスト、有価証券関係損益、規制資本の動きを優先する。
ポジティブ要因
営業利益の変化
経常利益は113.06億円で前年同期比120.9%増となった。貸出金利息は28.16億円、有価証券利息配当金は37.24億円増えている。
売上規模の確認
経常収益は504.43億円で前年同期比47.8%増となった。その他経常収益も91.38億円増えており、株式等売却益の寄与を切り分ける必要がある。
財務基盤
自己資本比率または親会社所有者帰属持分比率は6.6%、純資産は5237.68億円です。資本の厚みは確認できますが、案件ごとの採算や運転資金の振れとは分けて評価します。
リスク要因
株式等売却益の反動
今四半期の増益には株式等売却益の増加が含まれる。保有株式の売却方針や市場環境によって変動するため、資金利益だけでどこまで稼げたかを分けて見る必要がある。
調達費用と信用コスト
貸出利回り上昇は追い風だが、預金金利や市場調達費用も増える。貸出先の財務悪化で信用コストが上振れする場合、金利メリットが純利益へ残りにくくなる。
市場評価の変動可能性
決算数値が改善しても、市場がすぐ信用するとは限りません。赤字縮小、利益率改善、営業CFの改善が同じ方向にそろって初めて、見直し買いが続きやすくなります。
業界動向との関連
地方銀行は金利上昇による貸出利回り改善の恩恵を受ける一方、預金金利、債券評価、信用コストも動く。百五銀行では有価証券益を除いた資金利益の持続性が同業比較の軸となる。
株価への示唆
中立評価でも、見る場所ははっきりしています。売上ではなく営業利益率、営業利益より営業CF。この順番で数字がそろうまでは、市場は様子見になりやすいです。補足市場データ未取得のため、理論株価の算定は保留します。
今期の総括
経常収益504.43億円、経常利益113.06億円、純利益80.77億円と大幅増益になった。貸出金利息の伸びは評価材料だが、有価証券収益を除いた基礎的利益の持続性を次回も確認したい。
来期見通し
通期見通しは経常利益412億円、純利益289億円、EPS119.72円で据え置かれた。第1四半期の利益進捗は約28%で、資金利益の伸び、株式等売却益、信用コストのバランスが計画達成を左右する。
総合判断
総合判断は強気である。経常利益120.9%増、純利益113.1%増、通期計画への約28%の進捗は強い。ただし、株式等売却益の反動、調達費用、信用コスト、規制資本が次回決算の確認点となる。
出典
本記事は、対象企業が開示した決算短信を基に作成しています。
- 「2027年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」、百五銀、開示日: 2026-07-31